新橋駅前、一時騒然 女子高生7人に何が?

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   2018年5月11日夕方、東京・JR新橋駅前の広場で神奈川県の女子高校生7人が体調不良を訴え、病院に搬送された。高校生は過呼吸や熱中症の疑いがあるという。現場には一時、規制線が張られ、大勢の駅の利用者らが救急隊の活動を見守り、騒然となった。

   今回の詳しい状況は不明だが、複数の若者が一度に過呼吸を起こすケースは、年に何件も起こっている。場所は学校での部活動やコンサートなど、様々だ。背景には何があるのか。

  • 新橋駅前のSL広場は一時騒然となった(2008年撮影)
    新橋駅前のSL広場は一時騒然となった(2008年撮影)
  • 新橋駅前のSL広場は一時騒然となった(2008年撮影)

待ち合わせに遅れて教師から注意受ける

   高校生の具合が悪くなったのは5月11日16時20分頃。現場は「SL広場」として知られる場所だ。NHKなどによると、過呼吸の症状を起こした高校生の一行は遠足で都内に来ており、SL広場が待ち合わせ場所だった。4人が時間に遅れて走ってやってきたところ、教師に注意されて過呼吸のような症状が出たという。近くにいた3人も体調不良になったという。東京消防庁によると、7人のうち1人が「刺激をしても覚醒しない状態」を指す意識レベル3で、残りの6人が「刺激に応じて一時的に覚醒する状態」の意識レベル2だった。

   17年には、若者が集団で過呼吸を起こす事案が、報道されただけでも少なくとも4件起こっている。3月には、大阪・枚方市の小学校で、4年生の女子児童が音楽の授業中に意識を失って倒れ、けいれんを起こした。直後に別の女子児童が同様の症状で倒れたのに続いて、他の児童も次々に過呼吸や吐き気を訴え、計14人が病院に運ばれた。

   8月には、京都市の高校で、ダンス部に所属する女子生徒7人が熱中症の疑いで搬送された。このうち1人は熱中症だったが、残りの6人は過呼吸の症状だった。

   11月には岡山市内の小学校で、6年生110人が合唱練習をしていたところ、一部が体調不良を訴えた。歩くことができない児童もいた。25人が病院に搬送されたがいずれも軽症だった。

   こういった現象が起きるのは学校だけではない。4月には、千葉・幕張メッセで行われた「ONE OK ROCK」のコンサートでは、50人ほどが過呼吸や熱中症の症状を訴え、約20人が搬送された。当時、10~20歳代を中心に約1万8000人が詰めかけていた。

姉妹サイト