「質疑時間がこんな形で浪費されることはあってはならない」
厚労委は、裁量労働制を違法適用して特別指導を受けた野村不動産の問題や、生活保護改正法案、働き方改革関連法案など、大きな議題が多い。それでも西村氏は、
「確かに野村不動産の特別指導のこととか色々ありました。しかし、全委員会が止まっている中で、厚生労働委員会が単独で開催され、しかも空回しです。これは本当におかしい」
と不快感を露わにし、
「厚生労働委員会の質疑時間がこんな形で浪費されることはあってはならないと思います。改めて強く抗議をし、そして補充質疑も時間をしっかりとっていただきますよう、重ねてお願い致します」
と再度要求し、この日の質問に移った。
野党欠席の中で行われた2日の衆院厚労委は約7時間あったが、野党に割り当てられていた時間中は質問者不在。委員長や出席議員がただただ待ち続けるだけという光景が広がった。無言の時間は約4時間30分にも及んだ。また、4月25日には野党不在のまま生活保護改正法案が可決されている。
こうした状況を受け、今回の西村氏の要求に対しては、ネット掲示板では、
「いやいや...審議時間要求するくらいなら審議拒否するなよ」
「勝手に休んだ分の国会を開けって、いくら税金を無駄にするつもりだよ」
「職場放棄してサボっておいて何かを要求できる立場か」
といった批判の書き込みが相次いでいる。西村氏のツイッターアカウントにも、「審議時間が足りないと感じるのは、君らが審議時間をドブに捨てたからだろ?責めるなら自分らの無責任を責めろよ」など厳しい意見が寄せられている。
与党側は補充質疑を認めており、11日の衆院厚労委では立憲民主党などが出した対案の審議も行われた。