子どもの命を奪いかねない「車内放置」。そこから救うために「車の窓ガラスを割る場合があります」と、強硬手段を辞さない姿勢を知らせるパチンコ店の張り紙が話題だ。
これを撮った写真がツイッターに投稿されると1万件近くリツイートされ、「全くもって同意します」といった声があがっている。
「救出の為、車の窓ガラスを割る場合があります」
神奈川県在住の20代男性ツイッターユーザー「とも@Decent」(@Tomota_1988)さんが2018年5月5日に投稿したのは、平塚市内にあるパチンコチェーン「マルハン」の店舗に掲示されていたポスター。眠る乳児の写真とともに、「絶対にヤメて! 子供の車内放置」「クーラーが効いていない夏の車内は15分で50度に達します」と書かれているほか、
「お子様の車内放置を発見した場合は 救出の為、車の窓ガラスを割る場合があります」
と記述がある。
ともさんは投稿で、「かまわん、ぶち破れ(過激派)」と冗談めかしつつ、「車が好きだからこそ、オーナー次第で防げる悲惨な事故は、見聞きして切なくなる」との思いもつづっていた。
「救出の為、車の窓ガラスを割る場合があります」という記述に対しては、ほかのユーザーからも「全くもって同意します」「窓は金で買える 車は金で直る だが死んだ赤ちゃんの命は金では取り戻せない」「窓ぶち破ってクーラーの効いた部屋寝かせてやれ(室温低すぎ注意)」といった声が相次いで寄せられている。
ともさんは9日のJ-CASTニュースの取材に、見つけたのは投稿したその日のことだったと明かす。「こどもの日」だ。駐車場のエレベーターにあったという。窓ガラスを割ってでも子供を救出しようという宣言について、「毎年、お子さんを車内に放置して死亡させるニュースが絶えないなか、もはや『割る場合があります』という表記はやはりまだ甘いなと感じました。しかしながら、店員の方もしっかり巡回していますし、真剣に事故防止に取り組んでいると感じています」と話した。