「週刊少年サンデー」(小学館)の最新号(2018年5月23日号)が、どこの書店、コンビニへ行っても見つからない――。ツイッターなどで、そんな悲鳴のようなつぶやきが続出している。
「名探偵コナンの影響ではないか」
「コンビニとか8軒回ってもサンデーないんだけど!」
「サンデー6店舗探して、全部売り切れ泣きそうです」
「サンデーどこにもないんだけど...」
「週刊少年サンデー」の最新号が2018年5月9日、書店やコンビニで発売されるや、ネット上にそんな書き込みが続出した。ツイッターなどで多くつぶやかれた言葉を集計する「Yahoo!話題なう」のランキングでは10日朝、「サンデー 売り切れ」が急浮上した。
大阪府内の大手書店の従業員は、10日のJ-CASTニュースの取材に「発売した当日に完売しました。完売後も問い合わせが多くきている」と明かした。「週刊誌なので、基本的に再入荷しない」とコメントした。
東京都内の大手2書店の従業員も「発売当日に完売しました」と話す。うち1店は「完売後も問い合わせが殺到しています」とした上で、「名探偵コナンの影響ではないか」と推測した。
実は、最新号では漫画「名探偵コナン」の人気男性キャラ・安室透を主人公とするスピンオフ作品「ゼロの日常(ティータイム)」を連載開始。特別付録で安室透のポストカードが付いてくることもあり、主に女性を中心とする安室ファンがそれを目当てに購入しているのでないかというのだ。
週刊少年サンデー編集部の回答は...
安室透は原作漫画全94巻の75巻から登場することを思えば、比較的新しいキャラクターの部類に入るが、今やSNSで最も人気の高いキャラと言っても過言ではない。頭脳明晰で端正な顔立ちもさることながら、一番の魅力は「トリプルフェイス(3つの顔)」をもつとも言われるその謎めいた側面だろう。
毛利小五郎の弟子で私立探偵の「安室透」として主人公・コナンと近しい距離を保ちつつ、コナンが敵視する「黒ずくめの組織」の構成員「バーボン」として暗躍。さらに警察庁の秘密組織・通称「ゼロ」に所属する公安警察官「降谷零」の顔ももつ。
公開中の映画「名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)」でも、メインキャラクターとして活躍している安室透。ツイッターの「悲鳴」にも、
「ゼロの日常の連載が始まったからサンデーが品薄...やはり安室透さんは恐ろしい人だ...」
「今の時間で既にサンデー売り切れ続出か...。 安室さんパワーはやはり凄い」
と「安室」効果に言及する声が多くみられる。
J-CASTニュース編集部では10日、週刊少年サンデーの編集部に(1)売れ行きについて、何か耳に入っているか(2)完売しているとの声が相次いでいるが、やはり「安室透」人気によるものだろうか――など質問。編集部は広報担当を通じ、「お答えは差し控えさせていただきます」と回答するのみだった。