「いや、あなたの普通は人と違うと思います」
柳瀬氏は引き続き、今治市や愛媛県関係者との面会については「記憶にない」という立場だ。蓮舫氏はこの点も疑問視した。柳瀬氏はこの日の答弁の中で、15年4月2日の会合の時点で、特区は自治体が申請することを認識していたことを明らかにしている。蓮舫氏はこの点を念頭に、
「自治体が申請しなければいけないのに、4月2日の10人近くの会議の時のバックシートに自治体がいるということは、なぜ記憶からポコッと漏れるんですか?」
と指摘した。特区の活用をめぐる会議に自治体が出席するのは当然で、加計学園だけ覚えているのは不自然だ、というわけだ。柳瀬氏は
「面談したときにメインにお話しした人は覚えているが、あまりお話しにならなかった方は記憶から段々抜けていく。それは人間、普通のことだと思う」
と反論したが、蓮舫氏は
「いや、あなたの普通は人と違うと思います」
と切り捨てていた。