午後の答弁では吉川泰弘氏との面会日をぼかす
柳瀬氏は「その上で午前中からしっかりと答えている」と続けたが、蓮舫氏が「午前中の答弁とは違うことになっている」と指摘した場面もあった。柳瀬氏は午前中の後藤茂之衆院議員(自民)に対する答弁で、加計学園関係者と面会した経緯について
「加計学園の事務局の方から面会の申し入れがあり、4月頃、おそらくその後の報道などを拝見すると、これが4月2日だったのではないかと思うが、加計学園関係者の方と面会した。その面会の時には、相手方は10人近く、ずいぶん大勢でいらっしゃった。そのうち加計学園の事務局に同行した獣医学の専門家の元東大教授とおっしゃっている方が、世界の獣医学教育の趨勢は感染症対策にシフトしているのに、日本はまったくついていっていない、という獣医学教育に関する話を情熱的に、とうとうとされた覚えがある」
などと詳細に説明した。この「獣医学の専門家の元東大教授」は、開設されたばかりの獣医学部長に就任した吉川泰弘氏のことを指す。だが、午後の蓮舫氏の質疑では、15年4月2日の会合で吉川氏と面会したか確認しようとしたところ、柳瀬氏は午前から一転、明確な答弁を避けた。
「当時のことなので必ずしも定かではないが、ひとつは(元)東大教授の方からお話を聞いたのはよく覚えている。それが4月2日であったのか、その前の2~3月の1回来られた時なのか、そこは必ずしもクリアではないが、いずれにしても、2~3月に1回会ったときと、4月頃に1回会った時のどちらかには、その元東大教授の方がおられたという記憶がある」