「仕事と違い失笑するレベル」「フィクションに過ぎない」
見解書では、製薬会社と契約したり医師を接待したりする治験コーディネーターはいない、患者の負担軽減費が300万円は高すぎで、実際は患者を誘導しないよう1回7000~8000円ほどだ、スーツを着ては仕事ができない、などとドラマの問題点を挙げた。そのうえで、フィクションとはいえ、患者に不信感を与える内容であり、臨床試験に今後協力してもらえなくなってしまうと訴えている。
そのうえで、TBSに対して、コーディネーターの使命などについて「正しくご認識の上、あまりにも現実と乖離した描写を避けて頂くよう希望する」と要請している。
TBSの広報部は5月10日、「日本臨床薬理学会からは見解書をいただきました。現在検討しております」とJ-CASTニュースの取材にコメントした。
なお、番組の公式サイトでは、ドラマの演出上、本来の業務とは異なるものも含まれていると説明し、治験については、「実際には定められた基準の中で、患者や病院側に支払われます」と注意書きを付けている。
ツイッター上などでは、ドラマの演出について、様々な意見が出ている。
演出に疑問を呈する向きとしては、「現実と似てる部分が無くて失笑するレベル」「テレビでの影響力を考えると悪い印象を持たれてしまう」「プロに対するリスペクトの精神が無い」といった声が上がった。一方で、「フィクションはフィクション」「制作側に侮辱する意図はないと思う」「ドラマごときに物言いって... もう何も作れなくなるな」などと演出に理解を示す声もあった。