週刊文春(2018年5月17日発売号)で報じられた、元TOKIOの山口達也さんが語ったという「農業とか面倒くさい」という発言が、プロインタビュアーの吉田豪さんが9日にツイッターで紹介したことをきっかけに、波紋を広げている。
吉田さんが「衝撃的」とツイッターで感想を投稿したように、同様に、「ザ!鉄腕!DASH!!」での姿と愚痴とのギャップにショックが広がる一方、農家や農業経験者のツイッターユーザーからは正反対の解釈が飛び出し、更には「面倒くさい」をキーワードにアニメ監督の宮崎駿さんの過去の発言が引用され、盛り上がりを見せている。
15年前に出たとされる「愚痴」
週刊文春(2018年5月17日号)では、NHK「Rの法則」の裏側などが関係者の証言で語られているが、その中に15年前、山口さんがある少女に「DASH村とか、農業とか面倒くさい。正直だりぃよ」とこぼした、との記載がある。この愚痴はメインではない内容だが、インタビュアーの吉田豪さんが9日にツイッターで
「『週刊文春』の山口達也告発記事でいちばん衝撃的だったのは、酔っ払って15歳少女に『DASH村とか、農業とか面倒くさい。正直だりぃよ』と愚痴っていたというエピソード」
と言及すると、7000回近いリツイートと1万件を超える「いいね」を集め、注目が寄せられた。
TOKIOは「ザ!鉄腕!DASH!!」では福島DASH村からDASH島と、長年にわたって農作業を行っており、ネットでは「職業は農家」というネタが定着するほどになっていることから、番組での姿とはギャップがあるこの愚痴を同様にショックと捉える反応が相次いだ。
一方で、農業との関わりがあるという人々からは
「農業をやった経験ある人からすれば気持ちは痛いほどわかる」
「農家は飲んでる時それ全員言ってますから それ含めて山口メンバーは完全に農家だった」
「まあ、僕も農家なので気持ちわかります。だりぃ時ありますよ」
など、こうした愚痴は「農家あるある」として受け入れられ、むしろ農家っぽいと評価されるなど、正反対の反応が出た。
宮崎駿監督も「面倒くさい」連呼
また、この「面倒」発言を巡っては、意外な人物の言葉を引用する形でも盛り上がりを見せている。
それが、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」の2013年8月放送回に登場した宮崎駿監督だ。
宮崎監督の映画「風立ちぬ」の制作を追った特別編で、様々な名作を手掛けてきた巨匠の仕事ぶりがクローズアップされているのだが、宮崎監督はデスクで作業を進めながら
「面倒くさいなぁ」
「究極に面倒くさい」
など、「面倒」という言葉を連発。さらに続けて、
「大事なものは、たいてい面倒くさい」
とも語った。
9日、上記のような山口さんの発言をめぐる話題の中で、あるツイッターユーザーがこの放送の一部分を投稿したことで、改めて注目が。
これを受けて「好きだからっていつも楽しいとは限らない」「どんな職業のプロでも好きでやってたとしてもダルい事っていっぱいあると思うんだよなぁ...」など、「面倒」という言葉に込められた思いについて、さまざまな投稿があった。