赤身と白身の違いはどこに?
魚や魚食文化などの知識を試す「日本さかな検定」を主催する日本さかな検定協会(東京都千代田区)は、5月9日のJ-CASTニュースの取材に対し、ブリとカンパチは「赤身です」と明言する。
「『白身』と思われがちのブリ、カンパチですが、ともに回遊魚であるアジ科に属し、『赤身』の証明としては真っ赤な血合いを持つことがあげられます」
その上で協会側は、赤い色素をもつたんぱく質の「ミオグロビン」と「ヘモグロビン」の含有量の差で赤身と白身が区別されると説明。その上で、
「『色素たんぱく質』の量が筋肉100グラム中10ミリグラムを超えると身が赤く見え、『赤身』とされるようです」
とした。これらのたんぱく質は酸素の運搬に関わるため、筋肉を活発に使い大量の酸素が必要な回遊魚は一般に赤身にあたるという。
また、朝日新聞の2005年12月4日付け朝刊でも、「ブリや、仲間のカンパチ、ヒラマサは、身の色から白身魚として扱われることもあるが、実は赤身魚だという」と説明。そのほか、シマアジやサワラなども「白身にみえるがじつは赤身」だと紹介していた。