麻生太郎財務相が「セクハラ罪という罪はない」と繰り返したことが物議を醸すなか、漫画家の小林よしのり氏はこの発言について「間違っているのか?」とブログで擁護した。
反政権的な思想で知られる小林氏だが、麻生氏のこうした話しぶりを「個性」と表現。「そのくらい一般庶民なら分かってるんじゃないか?」と投げかけた。
「麻生太郎は事実を言っただけじゃないか!」
小林氏は2018年5月8日更新のブログで、
「麻生太郎が『セクハラ罪はない』と言ったらしいが、間違っているのか? 日本の法律にセクハラを違法として裁いて罰を与える条文があったか? 麻生太郎は事実を言っただけじゃないか!」
と擁護。さらに、
「セクハラが『モラル』としてダメということ、『マナー』として美しくないということくらい、麻生大臣も知っているんじゃないのか? 大雑把な喋り方は麻生太郎の個性であって、そのくらい一般庶民なら分かってるんじゃないか?」
と問いかけた。
また、仮に罰則化するとなった場合について、
「セクハラに対して、罰を与える法律を作るべきと言うなら、やってみな。共謀罪と同じ『自由』を著しく損なう危険な法律になるだろう。共謀罪で反対したように、わしは『自由』を狭める恐れのある法案には反対する!」
と主張。テロ等準備罪(政党やメディアによっては共謀罪と表現)は、法務省ウェブサイトによれば「組織的犯罪集団が、重大な犯罪を計画し、その計画を実行するために準備行為をした」段階で罪に問われる。