Aqua Timez解散で明かした苦悩 「自分たちを責めてきた」「実力ないのに名前だけ...」

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   5人組ロックバンド「Aqua Timez(アクア・タイムズ)」が2018年の活動をもって解散することが、18年5月8日に公式サイトで発表された。

   2006年にメジャーデビュー。「等身大のラブソング」などがいきなり大ヒット曲になり、06年と08年には紅白歌合戦出場も果たすなど活躍した。解散に当たってはメンバー全員が長文のメッセージを寄せており、ボーカルの太志さんは、「メンバー全員で話しあった結論です。ごめんなさい」とつづっている。

  • Aqua Timezが公式サイトで解散を発表した
    Aqua Timezが公式サイトで解散を発表した
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「メンバー全員で話しあった結論です」

   公式サイトの発表文では各メンバーのコメントを掲載。太志さんは

「僕たちAqua Timezは2018年の活動をもって解散する道を選びました。メンバー全員で話しあった結論です。ごめんなさい」

と冒頭で解散を明言した。

   メンバーとの関係を

「結成から数えると15年。もともと音楽性の違いを理解しあってやってきて、だからこそ完成する一曲一曲が大好きでした。人間性の違いを乗り越えて、今一番4人のことが好きです。今まで自分たちを責めてきましたが、俺たち頑張ったよねって言い合える絆に変わっていきました」

とつづり、ファンに対しては

「ファンのみんな、一緒に歌ってくれたこと、下らない俺たちのMCで笑いあったこと、励まし合える関係になれたこと、Aqua Timezを広めようとしてくれたこと、何となく上がりきれなかった日も、何とかお互いに上げようとした日も、どれも宝物です。いつか歳を重ねてもみんなの口ずさむ曲がAqua Timezの曲だったらいいなぁってワガママを最後に残して、ほんとにありがとう」

と感謝の言葉を贈った。

OKP-STAR「発展的な別れ」

   リーダーでベースのOKP-STAR(オーケーピースター)さんは

「ツアー直前に、解散という発表になってしまったこと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。悲しい想いをさせてしまいましたよね。本当にごめんなさい。ツアー前に発表したのは、みんなにちゃんとこの事実を伝えた上でツアーをまわりたいという気持ちが強かったからです」

と、いま解散発表した理由を説明。

   ファンに対するメッセージと、バンドを続ける中での葛藤をこうつづっている。

「みんなの隣に立って、心に寄り添い、僕たちとみんなと一緒に並んで素晴らしい未来に向かっていく、そんなバンドを目指してやってきました。実力もないのにバンドの名前だけ広まってしまって、どうしたらいいかわからず悩む時期もありました。葛藤もたくさんありました。みんなの背中を押してあげなきゃいけないのにそれが出来ない日もありました」
「でもそんな僕たちをみんなは誰よりもちゃんと理解してくれて、本当に全力で支えてくれましたね。いつも味方になってくれましたね。守ってくれましたね。そのおかげで素晴らしいステージに何度も立つことができました。忘れられない素敵な思い出がたくさんできました。そんなみんなとこれからもライブや曲を通してもっともっと繋がって同じ時間を共有したかったのですが、それも叶わずこのような結果になってしまったこと、最後の最後までたくさん心配をかけてしまったこと、本当に自分が情けないです」

   リーダーという立場への苦悩も明かした。

「リーダーなんて言われてましたが、結果的にバンドをまとめ上げることが出来なかったし、このままバンドを続けていく自信がなくなってしまいました。もう一度、この大切なAqua Timezというバンドと自分の人生を見つめ直すための発展的な別れなのだと思っています」

   最後の活動への決意をこう力強くつづっている。

「今回がツアーとしては最後となります。思うことも感じることもたくさんあると思います。でも出来ることなら、みんなには笑顔でいてもらいたい、と今は思っています。最後だからこそみんなに僕たちの想いを全力で届けさせてください。僕たちは全力でライブします、この想いは最後まで変わりません。みんなにはちゃんと見届けてもらいたい、これが今の僕の願いです」

ツアー終了後に、改めてライブを行う予定

   ギターの大介さんは「インディーズで初リリースとなった『空いっぱいに奏でる祈り』が2005年。あの時はこれほどまで沢山のファンの皆様に支えられるバンドになるとは思ってもいませんでした。楽しい時も辛い時も悲しい時も苦しい時も、いつもAqua Timezというバンドは僕の生活の中心にありました。こんな僕がここまでやってこれたのは、支えてくれたファンの皆様のおかげであり、そしていつでもわかりあえるメンバーと共に活動できたからだと思っています」と、活動を振り返りながら、メンバーやファンに感謝。

    キーボードのmayukoさんも、「突然の悲しいお知らせで、これまでのいろいろな約束や言葉を裏切ってしまい、本当にごめんなさい。これから始まるツアーが最後の全国ツアーとなります。勝手を言いますが、どうか5人の私達らしいライブを見届けていただけたらなと思います。少しでも恩返しできるよう、精一杯音を鳴らしたいと思います」とファンへ決意を書いた。

   ドラムスのTASSHIさんは「先日発表したニューアルバムも、その思いで制作しました。結果、最高傑作であると自負できる作品に仕上がりました。ただ、アルバムを作り終えたとき、メンバー全員、いつもとは感覚が違ってました。全てを出し切ったような、燃え尽きたような感覚でした。それから、全員で何度も何度も話し合いました。話し合いの末、今までと同じ熱量で、この先Aqua Timezの音楽を作ることが出来ない、そして、そうなった以上、活動を続けていくことは出来ないという結論に至りました」と、解散を決断したきっかけを明かしている。

   バンドは5月12日からツアー「Present is a Present tour2018」を控えている。同ツアー終了後に、改めてライブを行う準備をしているといい、詳細は分かり次第、サイト上で発表する。

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