大型アニメイベント「マチ★アソビ vol.20」に参加していた男性が、会場近くのトイレで取った行動に、インターネット上で非難の声が相次いでいる。
この男性は自らのツイッターで、イベントに出演していた女性声優が出た直後に同じトイレに入ったと報告。手で便座をなでまわす写真を投稿し、「お尻を触ってる気分になってる」などと呟いたのだ。
「(女性声優が)座ったトイレに来たw」
「マチ★アソビvol.20」は2018年5月4日から6日にかけ、徳島市の東新町商店街など複数の会場で行われたフェス型のアニメイベント。多くの人気声優やアニメソング歌手が出演し、ライブやトークショーで各会場を盛り上げた。
出演者とファンの距離が近いこともイベントの特徴の1つ。参加者からはツイッターに、「声優さんとの距離が近くてマジビビる」「そこら辺歩いてると、声優とすれ違う」といった報告も出ていた。
こうしたイベントの最終日に、出演者の女性声優と会場近くの飲食店で遭遇したという男性アニメファンが取った行動が、いまネット上で物議を醸している。
女性声優がトイレから出てすぐに、同じ個室に入ったというこの男性。自らのツイッターで、まず「××さん(声優の名前、以下伏字は同じ)がさっき座ったトイレに来たw」と報告し、便器の写真を撮影して公開した。
さらに男性は続けて、
「××さんのお尻を触ってる気分になってるw」
ともツイート。あわせて、便座を自らの手でなでまわす写真もアップしていた。
なお、同じ男性のものとみられる別アカウントでは、今回の騒動について、「便座に触ったくらいでゴチャゴチャ言うな」「(他のファンも)俺と同じ状況になったら絶対する」などと言及。その上で、例の便座には手だけでなく、頬も擦りつけたと明かしていた。
男性は謝罪「お騒がせしてすみませんでした」
こうした一部ファンの行動に対し、ツイッターやネット掲示板には、
「気持ち悪すぎて笑えん」
「こういうことをするたわけ者がいるから、おたくへの偏見がなくならんのだ」
「仮に本当にやったとしても普通ツイートするかって話だよな」
といった否定的な意見が殺到。こうした批判に基づく「通報」を受けたためか、男性のアカウントはすでに凍結されている。
さらには、今回のトイレ騒動を受けて、出演者とファンの距離が近いイベントが変わってしまうのではないか、と危惧するユーザーの姿も。ツイッターには、「声優さんの行動制限される可能性もある」「マチアソビで女性声優徘徊するの禁止になりそう」との声が出ていた。
なお、男性は5月8日夕までに、凍結されていなかった別アカウントのユーザー名を「お騒がせしてすみませんでした」と変更。一連の問題に関するツイートを全て削除したうえで、イベントの運営側と女性声優の所属事務所には「迷惑かけてしまったかもしれない」と呟いていた。
イベント参加者と出演者の間で起きた今回の騒動を受けて、「マチ★アソビ」運営側は8日夜に「徳島市内の飲食店にて迷惑行為があったとされる件について」と題した文書を公式サイトに掲載。徳島県知事と企画の総合プロデューサーの署名入りで、ファンに向けて、
「マチ★アソビVOL.20開催期間中に、徳島市内の飲食店にて迷惑行為があったとされる件をWEB上で目にしました。 もし本当にこういった行為が行われたのであれば、大変残念に思います。本件のようなことがありますと、マチ★アソビにご協力頂いている方々からの協力を得られなくなりかねませんし、我々はファンの皆さんとの信頼関係をベースに『マチ★アソビ』の運営を行っており、それこそが魅力であり、それを守り、育てていきたいと思っています。皆様には節度ある行動をお願い致します。」
と訴えた。