宇佐美圭司の壁画は「ゴミ」にされた 東大生協、取り返しつかぬ処分なぜ

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「専門家の意見を聞かず、誤った認識が共有された」

「宇佐美圭司の代表作。それが処分?」「あり得ない...!」「最高学府でこの暴挙。恥ずかしいを通り越している」「だれがどういう権限で破棄したんだろう」...

   これに対し、東大生協はホームページ上で、ゴールデンウィーク明けに宇佐美氏の壁画のことについて報告するとし、「ひとことカード集」での回答については、誤った認識だったとお詫びして削除した。

   そして、5月8日になって、壁画は生協職員の軽率な判断ですでに廃棄処分されており、責任を痛感し、深く反省しているとホームページ上で武川正吾理事長名によるお詫びを出した。

   続く経緯説明や生協理事会室がJ-CASTニュースの取材に答えたところによると、壁画については、生協や大学施設部などでつくる中央食堂改修設計連絡会議で17年6月16日に生協側が廃棄したいと表明した。9月1日の連絡会議でこのことを再確認したうえで、同月14日に業者に依頼して処分してもらい、現在はもう形として残っていないという。

   連絡会議では、絵が壁に固定されて取り外せず、切り取っても出入口を通れないという誤った認識が共有されたといい、そのまま芸術的価値などについて専門家の意見を聞かずに処分してしまったとしている。

   生協には、「壁画を保存してほしかった」などと厳しい意見が電話やメールなどで多数寄せられているという。

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