ユーチューバーのヒカキンさん(29)が、会社員時代の4年間で節約に努め、最後に食べた牛丼が初の外食だったと、インタビューで明かした。
しかし、ブログの内容と矛盾すると指摘され、ツイッター上で事情を説明した。
貯金のため、社食で200円の定食を食べ続け
ヒカキンさんは、SMBC日興証券が運営する投資情報サイト「フロッギー」のインタビューで、これまでの歩みを振り返っており、トレンド情報サイト「新R25」でも、2018年5月3日にその一部が転載された。
そこでは、高校卒業後に東京都内のスーパーに就職した後のストイックな生活ぶりが紹介されている。インタビューによると、ヒカキンさんは、将来に備えて貯金を始めたが、初任給は13万円くらいで、1年目は10万円を貯めるのが精いっぱいだった。
朝食は、コンビニの肉まん1個で済ませ、昼・夕食は、社食で一番安い200円の定食をひたすら食べ続けた。休日は、業務用のそばを買って、1食分ずつゆでて食べるなどし、遊びもコンパもお金がかかると行かなかったという。
その成果で、会社員2年目には、100万円の貯金を達成できた。その後、ユーチューバーとして成功し、12年1月に会社を辞めた。その前に一度だけ、奮発して300円ちょっとの牛丼を昼食に食べたが、「4年間働いて、最初で最後の外食」だったという。「ああ、みんなは外でこんな美味しいもの食べてたのかって、衝撃を受けました(笑)。あの味は、今も忘れられません」と振り返っている。
「インタビューに書いてある話は出勤日の話」
ヒカキンさんの告白は、ツイッター上などで反響を集め、「牛丼の話、何度読んでもグッときますね」「人間の差を感じた」「あー自分まだまだいけるわ」などと感心する声が次々に寄せられた。
その一方で、ヒカキンさんがブログで書いていた内容と違うとの指摘も出た。
ヒカキンさんが節約していたことは書かれていたものの、ブログでは、会社員4年間の中で、度々外食したことがつづられていた。
2009年12月14日には、390円のカツカレーを店で食べたことを報告し、10年3月6日は、寿司店に行ったとして、テーブルの上に13皿ほど積み上げ、「マグロ、サーモン イカ、ネギトロ お腹いっぱい」と書いていた。このほかにも、つけ麺、油そば、焼肉を食べたとの記述があり、お酒も飲んでいたようだ。
ツイッター上での指摘に対し、ヒカキンさんは5月4日、ブログとの矛盾についてこうツイートで説明した。
「インタビューに書いてある話は出勤日の話」だとして、「休日でたまにご褒美でラーメンなども食べてましたね」と明かした。しかし、「2年目で100万円の貯金も事実ですし、基本嘘つく勇気が無いので話をそこまで誇張したりはしない主義です」と言っている。