任天堂に46歳新社長 経営は実質「集団指導体制」に

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ハードウエアが1505万台売れる

   2018年3月期はスイッチのハードウエアが1505万台、ソフトウエアは6351万本売れた。中でも「スーパーマリオ オデッセイ」が1041万本の大ヒットを記録、「マリオカート8 デラックス」は922万本、「Splatoon 2」は602万本を売った。同期の連結売上高は前期比2.1倍の1兆556億円、営業利益は6倍の1775億円と「完全復活」を遂げた。

   君島氏は記者会見で「決算が想定よりも良かったので、交代を前倒ししてもいいと思った」と打ち明けた。「スイッチ」のヒットが、経営トップ交代の「スイッチ」につながったというわけだ。

   古川氏を支えるのが、2002年から代表取締役を務め、長年ソフト開発の責任者を務めてきた宮本茂氏や、企画制作やビジネス開発を担当する高橋伸也氏、ハード開発部門の塩田興氏らだ。岩田氏のようなカリスマに頼るのではなく、個々の役割をきちんと分担して経営にあたる「集団指導体制」になる。

   ゲーム業界は浮き沈みの激しい世界だ。スイッチによる好況がいつまで続くか、分からない。ソフトウエアもどの程度ヒットするか、読めない。専用機より規模が大きいスマートフォン向けの対応力も問われる。46歳の肩に課せられた課題は重い。

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