野球のベース「堅すぎ」「高すぎ」? 大谷捻挫で日米議論に

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   米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手が、左足首を捻挫して以降で初の試合に出場し、2塁打を放つなど心配されていた捻挫の影響を感じさせない活躍を見せた。

   大谷選手の捻挫が1塁ベースを駆け抜ける際に起きたことから、ベースの見直し・変更論も注目を集めている。米スポーツキャスターが変更の問題提起をしたほか、日本のワイドショーでも話題となった。

  • 大谷翔平選手(写真は2017年1月撮影)
    大谷翔平選手(写真は2017年1月撮影)
  • 大谷翔平選手(写真は2017年1月撮影)

張本氏は「走り込んでないから」

   2018年5月1日(日本時間2日)の対オリオールズ戦で、大谷選手は第2打席でレフト方向に2塁打を打ち、打者出場4試合連続の安打となった。4月27日(同28日)の試合で左足首を捻挫していた。

   この捻挫をめぐっては、様々な見方が示された。各メディア報道によると、エンゼルスのマイク・ソーシア監督は、1塁のカバーに入った相手チームの2塁手が、ベース中央に足を置くという「不慣れ」な守備をしたため、それを避けようとした大谷選手が不自然な足運びとなり足首をひねった、との見解を示した。

   また、日本の野球評論家、張本勲さんは4月29日放送の「サンデーモーニング」(TBS系)で、「練習不足なんですよ。走り込んでないから」と、走り込み不足が原因だと指摘した。

   一方、ベースそのものに問題があるのでは、と声を挙げたのはMLB(メジャーリーグ)ネットワークのホスト役も務めるスポーツキャスター、ブライアン・ケニー氏。4月末のツイッターで、マイク・トラウト、ブライス・ハーパー両選手と大谷選手の名前を挙げ、

「(3人が)ベース(ザ・セメント・バッグ)によって怪我をした。これを変更できないのか?」

と問題を提起した。

元ロッテ里崎「低くする」に難色

   ケニー氏の指摘を受け、ツイッターには日米のファンらから、ベースの材質(強化ゴム)を変えた方が良い、高さを低くした方が良い、といった賛同する声が寄せられた。

   5月2日には、「ひるおび!」(TBS系)もベース問題を取り上げ、ネット上でベースの材質や高さの変更論が出ていることに触れた。コメンテーターとして出演した元千葉ロッテマリーンズ選手の里崎智也さんは、大リーグのベースは、日本のプロ野球のものより「高さは低く、材質は硬い」と紹介した上で、ベースの高さを現状より低くする案に対しては、

「塁を回る時、体重を(ベースに)かけて方向転換することもある。(現状より)薄くするとプレーに障害が出る」

と否定的な考えを示した。

   ベース変更論自体の是非はともかく、ツイッターには、日米で変更論を巻き起こすきっかけとなった大谷選手について、「日本の誇り」だと称賛する声も出ていた。

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