「法令上は規定がない。それが実態です」
古代戦車さんが車いす利用者として本格的な運転を開始したのは、約1年前だ。健常者と同じようにフットペダルとハンドルで運転しており、車の乗り降りに約3、4分を要する。だが、三角コーンのある駐車スペースに停めるとなれば、最大で約17、8分はかかるという。
「専用スペースがそもそもない場合や優先スペース(一般の車も停める場合がある)しかない場合、あらかじめ駐車場に連絡し、スペースの確保をお願いすることがあります」と説明。その上で、
「専用スペースがない方が、よほど楽です。ドライバー全体のモラルが向上し、専用スペースに車が停まっていると、『きっと必要な人だから停めているのだろう』と皆が思えるような社会になれば。あとは未来の技術に期待ですね」
と取材に答えていた。
障害者用駐車スペースに三角コーンを置く方法について、国はどんな規定を設けているのか。国土交通省総合政策局の安心生活政策課はJ-CASTニュースの取材に「法令上は規定がない。それが実態です」と話す。
「健常者の方がそこに停めないよう、駐車施設の管理者や市町村が三角コーンを置くことを推奨している場合があるとは聞きますが」