「メディアの取り上げ方も変わってきました」――。「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」の運営会社の広報担当者は、J-CASTニュースの取材にそう語る。
USJでは前日、人気ジェットコースターが緊急停止。乗客が一時、「宙吊り」状態になった。各メディアが報じた、この一件。実は過去の新聞記事を掘り起こすと、同様のニュースがこの数年で異常に増えていることが分かる。
USJで起きた「宙吊り」騒ぎ
USJで2018年5月1日16時45分ごろ、人気ジェットコースター「ザ・フライング・ダイナソー」の車両2両が緊急停止。USJを運営するユー・エス・ジェイ(大阪市此花区)の広報担当者によると、1両はスタート直後の急な上り坂で地上約20~30メートル、もう1両はゴール直前の地上約7~8メートルで停止した。
乗客計64人は最長約2時間、空中で体を下に向けた、「宙吊り」の状態で取り残された。係員が順次、コースターから乗客を降ろし、避難用通路に誘導した。けが人はいなかったという。
担当者は2日のJ-CASTニュースの取材に、コースターのモーター関連の部品に異常があり、異常を検知するセンサーが作動したため、緊急停止したと説明。「乗客の安全を最優先する形で対応した」とした。
こうした緊急停止の情報は、新聞やテレビなどの報道で大きく報じられることに。たとえば新聞のウェブ版では、「USJコースター緊急停止...下向き宙吊り2時間」(読売新聞)「今も足の震え止まらず コースター宙づりで」(毎日新聞)との見出しで伝えた。
「ザ・フライング・ダイナソー」は16年3月、映画「ジュラシック・パーク」のエリア内に誕生。全長1124メートルのコースを高速旋回するため、USJでも指折りの「絶叫系」アトラクションとして知られる。こうして「緊急停止」が報じられるのは、今回が初ではない。