「芝居に必要なことだ」と伝えられ、キスを強要された。ホテルに誘われたこともあった――。舞台女優が、所属していた劇団の代表男性から受けたセクハラ行為をブログで告発した。
代表は、自らの劇団で脚本・演出も担当していた。女優はブログに、「芝居をこのような行為に利用され、(中略)悲しく悔しい思いでいっぱいです」との思いを吐露している。
「芝居に必要なことだと伝えられ...」
今回、セクハラ被害を告発した相手は、関西を中心に活動する劇団で代表・脚本家・演出家をつとめる男性だ。
女優は18年4月29日、退団をツイッターで発表。その翌30日のブログで、劇団を辞めることを決めた理由について、代表からのセクハラ行為が原因だと明らかにした。
「抱きしめる、キスをする等のセクハラ行為を受けていました。本番期間中、ホテルに誘われたこともありました。芝居に必要なことだと伝えられ、作品の主演という立場もあり、私はその時拒否をすることができませんでした」
ブログでは、2人きりの車の中で代表から抱きしめられたり、何度かキスをされたりしたと具体的に説明。その上で、
「不快に感じましたが、演技に通じるという言葉を信じてその時の私は受け入れてしまいました」
とも振り返っていた。こうしたセクハラ行為は、未遂のものも含め17年秋頃から続いていたとも報告。最近では、他の劇団員や関係者がいる場で「好みだ、好きだ」などと公言する機会もあったという。