「それはAIだからです」に次ぐ「迷言」か
小池氏は「万葉倶楽部」に対して「誤解を招いたと陳謝した」と説明しているが、「万葉倶楽部」は謝罪を受けたとは受け止めておらず、両者の溝は埋まらないままだ。都民ファーストの会に所属していた音喜多駿都議は、ブログで
「これはいくらなんでもあまりに関係者すべてを馬鹿にした発言ではないでしょうか。そんな思いつきで突然、当事者にすら直前まで知らせずに突然訪問してきた知事が何を言ったところで、誠意ある『謝罪』だと受け取られるはずがありません」
と指摘した。
豊洲移転と築地再開発を両立させる方針をめぐっては、財源や運営費などを検討した記録が都に残っていないことが情報公開請求で明らかになったとして、「最終判断が知事と顧問団による密室で下された」などと17年8月の会見で問題化。この問題に対する小池氏の答弁が「意味不明」だと波紋を広げた。
会見では、小池氏は、文書が存在しない理由を「それはAIだからです」と説明。様々な判断材料が集まってくることを踏まえた上で、
「最後の決めはどうかというと、人工知能だ。人工知能というのは、つまり政策決定者である私が決めたということ。回想録に残すことはできると思っているが、その最後の決定ということについては、文章としては残していない。『政策判断』という、一言で言えばそういうことだ」
などと説明していた。