AIの次は亡父のお告げ 小池都知事は科学的なのか非科学的なのか

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   東京都の小池百合子知事が、また「迷言」だ。2018年10月にオープンする予定の豊洲市場(江東区)の観光拠点「千客万来施設」の着工のメドが経っておらず、小池氏は5月1日、事業者の「万葉倶楽部」(神奈川県小田原市)を訪れ、直談判を試みた。

   当初は副知事が訪問予定で、小池氏の訪問は「サプライズ」だった。小池氏いわく、その理由は「亡くなった父が、直接行って話ししてこいと言っているように思えた」。小池氏は過去にも、自らの意思決定について「AI」と答弁して波紋を広げたことがある。

  • 東京都の小池百合子知事(2017年8月撮影)
    東京都の小池百合子知事(2017年8月撮影)
  • 東京都の小池百合子知事(2017年8月撮影)

亡き父の選挙を手伝ったのは...

   市場移転問題をめぐっては、小池氏は17年6月、市場を豊洲に移転しつつ築地を再開発し「食のテーマパーク機能を持つ一大拠点に」する方針を発表。この「一大拠点」には競りなどの市場機能を残すと説明してきた。築地に機能が残るとすれば豊洲への集客に影響する可能性があり、「万葉倶楽部」側が反発して着工を先送りしていた。

   18年5月1日、小池氏はサプライズ訪問の理由を問われ、

「今日、仏壇に手を合わせましたところ、亡くなった父が、直接行って話ししてこいと言っているように思えましたので...」

と答えた。小池氏の父親・勇二郎氏は石油の貿易商で、過去には衆院選に出馬したこともある。その選挙を手伝ったのが、後に副知事として豊洲移転に関わった浜渦武生氏らだった。小池氏がこういった点に思いをはせたかは不明だが、今回の発言がさらに事態を悪化させる可能性もありそうだ。

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