60代以上でも「信頼する」激増
世代別に見ても、すべての層で「信頼する」の割合が大きく伸びた。最も大きく伸びたのが30代で、11.6%から70.3%と58.7ポイント増加。北朝鮮に対する警戒感が強いとされる60代以上も、17.2%から58.8%に、41.6ポイントも伸びた。
リアルメーターは、一連の結果を
「南北首脳会談を通じて朝鮮半島の非核化・平和構築のためのメッセージが国民の大多数の注目を集めた」
と分析している。
韓国社会世論研究所(KSOI)が4月28~29日、全国の成人1018人を対象に行った世論調査でも、近い結果が出た。北朝鮮が「非核化の意志がある」との声は78.9%に達し、「非核化の意志がない」は19.3%。首脳会談が「朝鮮半島の非核化に成果があった」との声は85.9%で、「成果がなかった」は11.3%にとどまった。
首脳会談後に発表された「板門店宣言」では、
「完全な非核化を通じて、核のない朝鮮半島を実現するという共同の目標」
という文言が盛り込まれたが、現時点では、この「完全な非核化」と、日米韓が求める「完全かつ検証可能で不可逆的な方式の非核化(CVID)」が同じものかは明らかではない。こういった点をどの程度詰められるかが、6月初旬にも行われる米朝首脳会談の焦点のひとつだ。