「TOKIO」の山口達也メンバー(46)が起こした強制わいせつ事件で、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長による謝罪文に触れた同グループの国分太一さん(43)は言葉を詰まらせ、号泣した。
国分さんはメインMCをつとめる2018年5月2日放送の「ビビット」(TBS系)で、毅然とした表情で「本当に申し訳ない」と改めて謝罪した直後のことだった。
「犯罪はあったと認めているということです」
女子高校生に無理矢理キスを迫るなどし、書類送検されていた山口メンバーは、1日に起訴猶予処分が決まった。不起訴ではあるが、国分さんは「ビビット」で、「この不起訴には起訴猶予という言葉がついています。検察は裁判の必要はないが、犯罪はあったと認めているということです。山口が犯した罪は紛れもない事実だとわかりました」と確かめるように発言。山口メンバーに対して、
「これで捜査は終わりますが、山口が犯したことは絶対にあってはいけないことです。被害にあった方とそのご家族のみなさんには、不安な思い、怖い思い、それをぬぐいきることは非常に難しいと思います、それでも、山口は自分が犯してしまった罪と何とか向き合って、何とか自分と向き合って、これからを過ごしてもらいたいと思います」
と公然と要求した。
山口メンバー以外のTOKIO4人が2日、記者会見を開くことについて国分さんは、
「(TOKIOとして)23年やってきて、このくらいの年齢になると、仕事も事務所からは自由にやらせてもらっているところがありました。自由にやらせてもらっている自分たちが、自分たちの口で語らないのはおかしいだろうと、メンバー一人一人が思っているので、今日はそういう思いで、被害者の方とご家族の方にお詫びを申し上げ、そして自分たちが今思っていることを自分たちの口で伝えたいと思っています」
と決意を述べている。
毅然とした表情で語り続けていた国分さんだったが、様子が一変したのはジャニー喜多川社長の謝罪文がフリップで取り上げられた時だった。
「そうですね...自分、自分」
ジャニー氏は、被害者と家族、関係各所に謝罪し、「山口が起こしました事件の事実並びにことの重大さには変わりございません」と重く受け止めながら、「私自身はすべての所属タレントの『親』としての責任を負いながら今後も彼らが『ひと』として成長できますよう、支援し続けて参る所存でございます」との意思を伝えている。
国分さんは番組でコメントを求められると、「本当に申し訳ない、その気持ちだけです」と話すと、言葉を詰まらせ、号泣。「そうですね...自分、自分、えっと、すみません」と、目を固くつむって、頭を下げた。次の言葉は20秒ほど出てこなかった。共演者に「大丈夫ですよ」と声をかけられると、前を向き、ジャニー氏との関係を振り返った。
「自分が16歳の時にTOKIOというグループができて、その時はまだこのメンバー5人ではなかったんです。そこから20歳になって、今のメンバーになりました。ジャニーさんは『親』としてという言葉を使ってくれました。16歳の時にTOKIOが生まれ、この23年間にたくさんの経験をさせてもらいました。だからこそ一人一人、たくさん仕事が増えたと思いますし、その分の責任は自分たちで作っていかないといけない」
その上で、同氏が謝罪文を出したことに
「生みの親にこんなことを言わせてしまったことは本当に情けない。どうやってこれから向き合っていくか、一人一人が感じて、成長していくことがジャニーさんへの恩返しだと思っているので、これからそういう気持ちで前を向きたいと思っています」
と涙をこらえて話した。「4人で話したことを、会見で自分たちの口で話したいと思います」と述べている。会見は2日14時に開かれる。