カシオ、下方修正ショック 情報開示に「再考の余地」

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腕時計事業が好調と見られていたが...

   カシオの株価はむしろ上昇基調にあった。「Gショック」など主力の腕時計事業が好調と見られていたためで、18年2月中旬に年初来安値(1427円)をつけて以降上がり続け、4月23日には1773円と年初来高値をつけていた。それが、意外な規模の業績下方修正で一気に下落した格好で、25日には「窓をあける」下落(前日安値より当日高値が低い状態)を記録した。一時1613円と前日終値比155円(8.8%)安まで下落。その後もさえない展開となっている。窓をあけることは株価推移上の節目となることが多く、今後は株価が停滞する可能性が高いとみられている。

   SMBC日興証券は24日付のレポートで下方修正についてアナリストの予想平均を下回る水準だったと指摘。そのうえで、下方修正時の情報開示が少なく、詳細を「5月9日の決算発表で説明する」としている点を問題視し、「(5月9日まで)要因分析を行う材料が提示されないことは株式市場においてネガティブに捉えられよう」と記し、「開示の在り方には再考の余地があろう。5月9日までは株式市場ではこの不透明感を嫌気する局面が続くことになろう」とも訴えた。下方修正時に会社側の説明が不十分だと投資家の反発を招き、株価にも影響する可能性があることを、改めて示してもいる

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