平尾容疑者「海を泳いで渡った」の謎 大雨・強風・波浪・高潮注意報の晩に決行か

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   愛媛県今治市にある松山刑務所の施設から脱走し、22日間にわたって逃走を続けていた平尾龍磨容疑者(27)が確保されたのは、JR広島駅付近の路上だった。重点的な捜査が行われていた「向島」(むかいしま、尾道市)からは、直線距離で約70キロ離れている。

   本州には「海を泳いで渡った」。共同通信などの報道によれば、平尾容疑者は警察の調べにこう話をしているという。

  • 尾道市の千光寺公園展望台からの光景。奥が向島だ(WikimediaCommonsより、KCyamazakiさん撮影)
    尾道市の千光寺公園展望台からの光景。奥が向島だ(WikimediaCommonsより、KCyamazakiさん撮影)
  • 尾道市の千光寺公園展望台からの光景。奥が向島だ(WikimediaCommonsより、KCyamazakiさん撮影)

「本州側に渡ることは難しくない」?

   各メディアの報道によれば、平尾容疑者は2018年4月30日午前、広島市南区の路上で発見され、逃走容疑で緊急逮捕された。JR広島駅近くのネットカフェ店員が「似ている人がいる」と通報したことで、確保に至ったという。

   平尾容疑者が脱走したのは8日。警察は30日までに述べ1万5000人以上を動員し、潜伏していると見られた向島を中心に捜索を行ってきた。島外へと続く道路やフェリー乗り場では24時間体制の検問が行われていたほか、ヘリやドローンも使い上空からの捜索を続けていた。

   だが、平尾容疑者はすでに向島を離れていた。海を泳いで島から本州へ渡っていたというのだ。

   確かに、向島と本州の間にある尾道水道は、最も短い場所で200メートル弱の距離しかない。実際、NHKの26日時点の報道では、地元の男性住民(68)の話として、

「自分も泳いだことがありますが、潮止まりの時であれば泳いで本州側に渡ることは難しくなく、すでに島から泳いで逃げたのではないかとも思います」

というコメントを紹介していた。

   ただ、尾道水道は潮の流れが早く、泳ぐのは危険だという意見も。J-CASTニュースが30日午後に尾道水道沿いにある旅館の女性担当者に話を聞くと、

「地元の漁師の間でも、潮の流れが早いと有名な場所です。私も昔から、泳ぐのは危ないと教えられてきました。(平尾容疑者が)泳いで本州に渡ったと聞き、かなり驚いています」

と話していた。

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