「都道府県の名前が苗字になっているアイドルで、V6なら長野メンバーですが...」
ステージでは、出題をめぐる苦労話が次々に明かされた。構成作家の矢野了平さんが挙げたのが高校生クイズの米国ロケをめぐるエピソードだ。問題は、司会者が読み上げるカードと、舞台裏で正誤判定に使うカードを2枚1組で印刷して持参。枚数は約2000枚に及び、持ち運びに難儀するという。
「それを登山用のリュックに詰めて...クイズだけで15キロぐらいあるリュックを背負う。そのリュックを肌身離さず持ち歩かないといけない。もし盗難に遭ったりどこかに置き忘れてしまったら、貴重品やパスポートは戻ってくるかもしれないが、クイズがないとその先のロケができない。極端な話『矢野が死んでも問題は残せ』」
クイズ作家の日高大介さんは、高校生クイズ用に作った問題を例に「ニュースによって問題が消えていく」事例を挙げた。それは
「都道府県の名前が苗字になっているアイドルで、V6なら長野メンバーですが、TOKIOなら...」
というもので、日高さんが
「もう、ちょっと出せなくなっちゃったり...」
とこぼすと、他の登壇者から
「出してんじゃないですか!」
「まだセーフ、ということで...」
「『メンバー』ではありますけどね、まだ」
などと次々に突っ込みが入っていた。