その時、トランプ氏は...
ふたりのブッシュ元大統領に対しては、「アメリカを戦争に導いた戦争犯罪者だ」などという批判の声もある。
そして、葬儀に参列しなかったために、この写真に写っていないトランプ氏については、相変わらず辛辣な声も多かった。
「トランプがいたら、写真が台無しになるところだった」、「トランプが葬儀に参列しなかったのは、偉大な元大統領たちの笑い者になりたくなかったからだ」、「これまでの大統領たちも誤った選択をしたが、それでもアメリカはひとつだった。トランプのせいでアメリカは今、根底から揺らいでいる」
ホワイトハウスはトランプ氏が葬儀に参列しない理由を、「警備態勢の強化などが葬儀の妨げとなり、混乱を引き起こさないため。そして、ブッシュ家とその友人たちへの配慮から」と公表した。
葬儀の日、トランプ氏はツイッターで追悼の意を表し、ホワイトハウスにあるバーバラ夫人の肖像画の下に、追悼の花を飾っていると伝えた。が、当日はフロリダの別荘で過ごしたことから、「追悼なんて口先だけ。ゴルフがしたかっただけだ」などと批判を呼んだ。
現職の大統領が元ファーストレディの葬儀に参列しないのは、珍しいことではない。オバマ氏は、ナンシー・レーガン夫人の葬儀に出ていない。息子のブッシュ氏もバード・ジョンソン夫人の葬儀に参列していない。
トランプ氏とブッシュ一家はこれまで、お互いを厳しく批判し合ってきた。バーバラ夫人は、「トランプに投票する女性の気がしれない」などと発言したこともある。
ニューヨークに住むトランプ支持者のジョアン(55)は、「バーバラもブッシュ家の人たちも、トランプに葬儀に来てもらいたくなかったはず。トランプはその思いを尊重しただけよ」と話す。