野球評論家の張本勲氏(77)が、米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手(23)が2018年4月27日(日本時間28日)に出場した試合で左足首を捻挫した原因に、「走りこみ不足」を挙げた。
この発言は、29日放送の「サンデーモーニング」(TBS系)で出た。ツイッター上では、早くも批判的な声が上がっている。
「これでもかこれでもかと走りこまないと」
大谷選手はヤンキースとの試合で、5番DHで出場。1打席目にいきなりホームランを放った。ファンを大いに沸かせたが、2打席目は内野ゴロで、相手一塁手との交錯を回避するかたちで一塁ベースをかけぬける際に、左足首を捻挫した。
番組のスポーツコーナーで、このニュースを取り上げた。張本氏は大谷選手の捻挫の原因は「走り込み不足」にあると指摘した。
「心配だよね、大谷。でも何回も言ってるよね、私。練習不足なんですよ。走りこんでないから。(今回)左やったでしょ。日本ハム時代は右やってるからね。これでもかこれでもかと走りこまないとね。一番大事で嫌なことなんですよ。これからもっと出ますよ。心配ですよ」
石毛氏、今回のプレーは「大谷の人の良さでしょうね」
一方で、野球解説者の石毛宏典さん(61)は捻挫のシーンを見て、「大谷選手の人の良さ」を感じたと話す。石毛さんは現役時代、埼玉西武ライオンズで内野手として活躍。11度のリーグ優勝、8度の日本一を経験している。
「でも今のプレーはですよ、大谷の人の良さでしょうね。一塁手がいたんで、いくと交錯するんで、ちょっと外れたんですよね。目線は野手にある、足首はベースのちょっと端っこのほうにあって、ぐしゃっといっちゃったんですけど」
これに対し、番組司会者の関口宏さん(74)は、「ファーストベースの走り方が下手」だと指摘。その上で、こうしたプレーは「練習してもしょうがない」との意見を述べた。
張本氏はすぐさま関口さんに反論し、ここでも「走りこみ」の重要性を説いた。
「いやいや、それは練習が大事ですよ。野手でたくさん試合に出てないからね。やっぱり運動選手は数やらないとね。ベースの角を踏むのは正解なんですよ。だけど鍛えてなければ怪我しますよ。我々は嫌なほど走らされましたからね。そうしたら少々ぶつかっても怪我しないんですよ」
「走りゃー怪我しないって...古いんだよ!」
ツイッター上には張本さんの考え方が「古い」のではないかという声が多数上がっている。
「走りゃー怪我しないって...古いんだよ!」
「昔の選手って走り込みだけやってろみたいな感じがありますよね」
「いちいちケチをつけないと気が済まないのかw」
「はりさん、そろそろ憶測だけでモノ言うのやめたほうがいい」
張本氏は、4月8日放送の「サンデーモーニング」での大谷選手に対する発言でも、ファンから反感を買っていた。大谷選手は4月初旬に3試合連続でホームランを放った。そのことに対し、張本氏が「まぐれなのか、アメリカのピッチャーのレベルが落ちたのか」などと発言したことが、「相手ピッチャーにも失礼」「何様のつもりだ」などといった批判の声が上がった。
ただ、こうした張本氏の発言を「愛ゆえの厳しい発言」だと受け止める向きも多く、「また言ってる」「いつもの張本」などといった声も散見される。