元プロ野球選手で、大洋ホエールズ(当時)の「スーパーカートリオ」の1人として活躍した高木豊さん(59)が、まさかの「YouTuber」デビューだ。
「マジ?」「高木さん!?何やってんすか」――。2018年4月24日、初投稿となる動画がアップされると、ツイッターにはこんな困惑の声が飛び交った。本当に、いったいなぜYouTuberに? その理由は、本人が動画の中で説明していた。
「マジメばっかりで柔らかさのない野球にメスを」
高木さんは24日、「YouTuberデビューしちゃいました」などと題した初投稿動画をアップ。その中では、18年10月で60歳を迎えるとして、「60歳を機にYouTuberとしてやっていきたいと思います」と宣言。その上で、
「野球の指導だとか、野球を別角度から楽しめないかな、と。なんか、マジメばっかりで柔らかさのない野球にメスを入れていきたい。高齢なんで、自分が動くことはなかなかできませんが、色んな人を使って、色んなことに挑戦してきたい」
とデビューの理由を明かした。
また、今はYouTuberを利用している若者が多いと聞いたとして、「そこに俺が露出しないわけにはいかないんじゃないか」と笑う場面もあった。野球少年が減っている現実を踏まえ、自らがYouTubeを通じて状況を改善したいというのだ。
今後の「助っ人」候補としては、普段から連絡を取り合う「大魔神」佐々木主浩氏、谷繁元信氏らプロ野球のレジェンドの名前を提案。さらには、DeNAの4番・筒香嘉智選手についても、
「オフになったら呼んでいきたいとは思います」
と宣言していた。
「宇野ヘディング事件を完全再現ww」
翌25日には、
「【完全再現】実際にあった宇野ヘディング事件を完全再現ww」
と題した動画をアップ。プロ野球の「珍プレー」の代表格としても知られる、元中日・宇野勝選手が飛球をヘディングでエラーしたシーンを再現する内容だ。高木さんはボールを上げる側で、親交のある若手芸人がヘディングに挑戦している。
さらに27日には、「【高木仕込み】神セカンドと称されるカープ菊池のプレーを完全再現w」として、高木さんが菊池選手と似たような動きを指導する動画をアップ。こちらは、比較的マジメな野球指南の内容だ。
このように、ネットスラングの「w」を使うなど、若者に向けた動画をYouTuberとしてアップする高木さんの姿に、ツイッターやネット掲示板では、「は?!YouTuberになったの?」「マジかよ」といった驚きの声が。一方で、
「普通に面白い 無理のない程度に更新してって欲しい」
「何でもやってみるチャレンジ精神いいね」
「もうこっち専念で解説者やめてくれたらええんちゃう?」
などといった声も出ていた。
そのほか、高木さんが動画に広告を付けていないことについて、「広告付けてないのかっこいいわ」と言及するユーザーも出ていた。