東武動物公園(埼玉県)のペンギン舎に、グレープ君が帰ってきた。アニメ「けものフレンズ」のキャラクター・フルルに寄り添う姿を描いたイラストパネルの展示が、2018年4月21日から始まったのだ。
17年10月に天国へ旅立ったグレープ君は、フルルのパネルに「恋をしているように見える」と人気を集めたフンボルトペンギン。園の担当者によれば、ペンギン舎でパネルを展示するのはグレープ君の死後、今回が初めてだという。
吉崎観音さんの描き下ろしイラストをパネルに
東武動物公園は18年4月21日から、「けもフレ」とのコラボ第3弾となるイベント「2018年もとうぶフレンズに会いに行くのだ!」を開催。この企画にあわせて、グレープ君のパネルがペンギン舎に設置された。
展示されているのは、「けもフレ」のキャラデザを手掛けた漫画家の吉崎観音さんが、グレープ君の死を受けて園に贈った描き下ろしイラストをパネル化したもの。お揃いの紫色のバンドを腕につけたフルルとグレープ君が、笑顔で寄り添う姿が描かれている。
グレープ君は生前、17年4月のコラボ第1弾で設置されたフルルのパネルをじっと見つめる姿が話題に。アニメのキャラクターに「恋するペンギン」として、テレビや新聞などにも大きく取り上げられた。
園は昨年のコラボ終了後も、「グレープ君のためにパネルを残して欲しい」というファンの要望を受け、ペンギン舎のパネルのみ展示を継続。だが、当時21歳と高齢だったグレープ君は、10月になって体調を崩し、この世を去った。
当時のJ-CASTニュースの取材に、園の広報担当者は、
「最後の瞬間まで、フルルはグレープ君を見守っていました」
と説明。グレープ君が静養のために移動した際、園側がパネルも彼のすぐ近くに移したためだった。