金正恩自慢の「平壌冷麺」、そんなに美味なのか、食べた人に聞いた

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「たいていの客がおかわりする」

   玉流館は、北朝鮮を代表する高級レストランとして知られる。訪朝した政治家も、しばしばこの店で食事をとる。その看板メニューが平壌冷麺だ。有田芳生参院議員も、2018年4月27日のツイッターで「たいていの客がお代わりするほど美味しいです」と解説しているように、まさに国が誇る名物料理なのである。

   今回、平壌冷麺を晩餐会のメニューとしてリクエストしたのは、韓国・文在寅大統領だったとされる。個人的に食べたかった――ということもあるかもしれないが、文在寅氏の師、故・盧武鉉元大統領との縁もある。盧武鉉氏が2007年に訪朝、故・金正日総書記との首脳会談を実現させた際にも、この玉流館で平壌冷麺を食べたのだ。

   食後の会談ではこの冷麺も話題に上り、盧武鉉氏が「大変おいしくいただきました」と言えば、金正日氏が「平壌冷麺とソウルの冷麺は、どちらがおいしいですか」と質問するなど、南北の融和を演出する小道具として用いられた。文在寅氏にも、こうした親密さを「再現」したいという思惑があるとみられる。

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