京都大学などの研究チームは、13年か17年ごとに大量発生する「素数ゼミ」の遺伝子の解析により、周期の異なる種間で交配していたことを突き止めたと、2018年4月19日に英学術雑誌「Nature」関連の研究誌に発表した。
この「素数ゼミ」という言葉に、ネット上ではいわゆる大学の「ゼミ」と勘違いする人もいたようで、様々な反応が上がった。
素数ゼミ、異種が出会えるのは221年に1回
素数ゼミには、米国東部で13年ごとに大量発生するものが4種、17年ごとに大量発生するものが3種の計7種が存在する。13も17もいずれも素数であることから、両種が出会うのは最小公倍数の221年に1回のみだ。
研究チームでは7種を4体ずつ集め、遺伝子を分析したところ、13年周期のセミと17年周期のセミとの異なる種間で、それぞれ交配していた痕跡が残されていたという。
ネットではこの「素数ゼミ」という言葉に対し、
「たいへん面白い! 素数ゼミたちは、素数の概念をおそらく持たないのに素数に従っている。無意識の数学者である」
「素数ゼミ...大学の二次試験に出たなあという思い出」
と、素数ゼミについて言及するひとがいた。