愛媛県内のJR予讃線で、高齢者のグループが荷物で場所取りをしていたとツイッター上で取り上げられ、様々な意見が出ている。
比較的空いた電車の車内で、高齢者の女性が座席に座って、右側の1席と左側の2席にカバンや封筒を置いている。
目くじら立てるほどではない、との見方もあるが
この写真は、大阪から来たという「らいぞ」さんが2018年4月22日にツイッター上に投稿したものだ。
写真は、計4枚あり、上記のほか別の3席にも、ビニール袋や本などが置いてあることが分かる。続いて、グループのほかの高齢者が電車に乗り、荷物をどかして席に着いた様子だった。写真を見る限り、7人ぐらいのグループらしかった。
JR松山~下灘両駅間でのことだといい、「らいぞ」さんは、「座りたいのに座れへんなーって思ってたら老人集団の場所取りでした」とし、「ちょっと非常識すぎやしませんかね?」と不満を漏らしている。
この投稿は、24日夕現在で6000件以上もリツイートされた。4月上旬には宮城県内で高齢者による席取りが問題になったこともあり、様々な声が書き込まれている。
批判的なものとしては、「いくらお年寄りでも、マナーはマナー」「これは良くないですね!」「思いやりに欠ける老人にはなりたくない」「そこまで座りたいのであれば、JRやバスの手配をすればいい」といった意見が出た。
一方で、「じさまばさまは足腰弱いでよ」「気分悪いけど、勘弁してあげて」「すべての老人がそんな人ばかりではない」などと目くじらを立てるほどではないとの声もあった。
「写真だけでは、事情が分からず、何とも言えない」
投稿写真をよく見ると、最初に高齢者女性が座ったときは、座席にも余裕があったようで、奥の座席の男性は、横の席に家電製品が入ったような段ボール箱を置いていた。
とはいえ、ほかの高齢者が車内に入ってきたときは、満席に近いような状態だった。奥座席の男性も、段ボール箱を床に置き直している。そのときまでに、ほかの乗客が、座りたくても座れなかった可能性はありそうだ。
今回のことについて、JR四国の広報室は4月24日、「写真だけでは、事情が分からず、何とも言えないです」とJ-CASTニュースの取材に答えた。一般論としては、次のように説明した。
「お客さまには、座席の上の物は網棚に載せて、1人でも多くの方が座れるようにとの車内アナウンスはしています。立っているお客さまがおられるときは、席を空けてほしいということです。高齢者や障害者の方でも、ほかのお客さまに迷惑をかけていいということにはなりません。席は、譲り合って利用していただきたいということです」