アイドルが、ラジオ番組に投稿することは珍しい。その番組が、他のグループのものならなおさらだ。2018年4月22日深夜(23日未明)、その「珍事」が起きた。
HKT48の豊永阿紀(とよなが・あき)さん(18)は、ハロー!プロジェクトの「アンジュルム」のファンで、HKTがコンサートで仙台に行った際にアンジュルムに遭遇。その興奮をメールにつづって番組に送ったところ採用され、アンジュルムメンバーも、「うれしい。じーんときちゃいました」と感動。メールが読まれたことを知った豊永さんも「奇跡起きてた」と、大興奮だ。
仙台市内のコンサート後に遭遇
アンジュルムは09年に発足したアイドルグループで、今は10人で活動している。14年12月まで「スマイレージ」名義で活動していた。HKT48とアンジュルムは18年3月17日に仙台市内でコンサートやライブを開き、その帰りに両グループが偶然一緒になったようだ。その様子を豊永さんはラジオ番組「アンジュルムステーション1422」(ラジオ日本)に投稿。4月22日深夜の放送で取り上げられた。
豊永さんにとって、アンジュルムと対面するのは初めてだといい、メールでは
「デビュー当時からずっと好きなアンジュルムさん。でも、一度も会いに行けないまま高校まで卒業してしまいました。まさか仙台で会えるなんて思ってもみなかったです。なぜなら、私は福岡に住んでいるから」
「本当にびっくりして、ずっとずっと大好きだったアンジュルムの皆さんが存在していて、思わず泣いてしまいました」
などと驚きと感動をつづった。
アイドルの「魔法のような力」を「私も使えるようになりたい」
さらに、自分がHKT48のメンバーだと明かした上で、今後の活動への意気込みも披露した。
「力があふれて、何でもやれると思います。頑張ろうという気持ちがむくむくと育ってきました。アイドルという職業のすばらしさ、持っている魔法のような力を感じました。そして私も、使えるようになりたいと思いました。本当にありがとうございます」
メールを読んだアンジュルムの佐々木莉佳子さん(16)、川村文乃さん(18)や船木結さん(15)は、
「うれしい。じーんときちゃいました」
「改めてアイドルという職業は、本当に太陽のような存在だなと思いました」
「同じ立場ですね。HKTさんと頑張ろうと思いました」
と、感心しきりだった。
「早寝したんですが、起きてたら奇跡起きてた( ; ; )」
豊永さんは自分のメールが読まれたことを4月23日朝に気づき、ツイッターで
「今日は早起きだったので早寝したんですが、起きてたら奇跡起きてた( ; ; )( ; ; )( ; ; )( ; ; )姉からライン来てた( ; ; )( ; ; )( ; ; )( ; ; )ちょっと状況把握だけしてまだ聴けてないから、タイムフリーで聞いてきます。。。」
「ちょっとまって、準備してからにしよう、なにも手につかなくなりそう」
「ただ、見てもらえたらラッキーかなくらいで送っためちゃくちゃに長いメールを声に出して読ませてしまったと思うと、心の底から申し訳ない気持ちでいっぱいです。。。でも心の底からうれしい。。。」
などと喜びを爆発させていた。
豊永さんは16年に4期生としてHKT48に加入。写真撮影が趣味で、 自分の名前の「阿」の漢字がつく全国の名所をめぐってSNSに公開している。17年に初めて臨んだ選抜総選挙では79位にランクインし、18年は32位以内を目指す。