「視聴者の皆様を楽しませたいという思いがあり、撮影しましたが、それは僕の勝手な思いであって、行動そのものは間違ったものだった」――。
こんな反省の弁を述べたのは、チャンネル登録者数218万人超の人気YouTuber・桐崎栄二さんだ。
桐崎さんはYouTubeで、県知事選の選挙掲示板に自身の顔写真を貼る動画を公開。公職選挙法違反の疑いを指摘する声が上がっていた。
「刑罰に問われない結果となりました」
選挙掲示板をめぐっては、石川県白山市の男性YouTuber(19)が県知事選(2018年3月11日投開票)の選挙掲示板に自身の顔写真を貼り、掲示板の様子を撮影、YouTubeに動画を公開した。公職選挙法違反の疑いを指摘する声が続出し、後に動画は削除した。
ただ動画の内容は、何者かの仕業で自宅周辺に顔写真付きのビラを貼られる被害に遭っている、というもの。要はこの動画、YouTuberの「自作自演」だったわけだ。
桐崎さんはこの男性YouTuberだとみられ、18年4月21日に「今回の騒動について」と題する動画を公開した。髪の毛からスーツ、ネクタイまで黒一色の出で立ちで、
「この度は選挙ポスターの掲示板に張り紙を貼った行為によって、多くの皆様にご心配をかけてしまい、またこの件に関して皆様へのご報告も遅れてしまったことについて、大変申し訳ございませんでした」
とお詫び。「テレビや紙面で報道されていることについては、事実です」と続けた。
「多くの方から法律に違反しているのではないかとか、モラルにかけているのではないかといったご意見をいただきました」とした上で、
「ポスターが貼られていない掲示板の空欄部分であったことから、公職選挙法には当たらないとのご判断をいただきました。ですが、電柱など街中に貼った行為に関して、軽犯罪法違反ということで事情聴取を受けました」
と説明。「現在はすべての調査や対応が終わりまして、今回は刑罰に問われない結果となりました」と明かした。