人気ツイッター漫画「ポメラニアンのコロちゃん」謝罪 在日外国人への「ヘイト」指摘で

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   人気ツイッターアカウント「ポメラニアンのコロちゃん」が、在日外国人などへのヘイトスピーチにあたるイラストを公開していたとして、「深く反省し、2度とこのような事が無いよう励みたい」と謝罪した。

   問題となったのは、「生活保護で働かずしてA5ランクのステーキを堪能する被保護ポメラニアン」として投稿されたイラストだ。ステーキを食べる犬のセリフが、ハングル文字で表記されていた。

  • 問題となったツイートとイラスト(右下)のキャッシュ
    問題となったツイートとイラスト(右下)のキャッシュ
  • 問題となったツイートとイラスト(右下)のキャッシュ

生活保護受給の「ポメラニアン」がハングルで喋る

   「ポメラニアン―」は、イラストレーターの「タキオちゃん」が運営しているアカウント。可愛らしい見た目の犬が、「腹黒」な物言いで世の中を風刺するギャップで話題を呼んでいた。

   Tシャツやトートバッグなどのグッズも製作されているほか、2018年4月4日からは期間限定のコラボカフェを東京・原宿に出店。ツイッターのフォロワー数も6万4000人を超えている(20日昼時点)。

   そんな人気アカウントが、19日朝に公開したイラストがインターネット上で物議を醸すことになった。

「フルタイムで働いても生活にならないポメラニアンと、生活保護で働かずしてA5ランクのステーキを堪能する被保護ポメラニアン」

こうしたコメントと共に投稿されたのは、求人情報誌の近くに座り込んで発泡酒を飲む犬と、赤ワインとステーキを楽しむ犬を描いた2枚のイラスト。前者の犬は、「フルタイムで働いても生活にならないワン...」と日本語で呟いている。

   しかし、ステーキを食べる「被保護ポメラニアン」のセリフは、ハングル文字で表記されていた(日本語で『美味しいワン!』という意)。この表現が、在日韓国・朝鮮人への「ヘイトスピーチ」に当たるのではないか、などと問題視されたのだ。

   問題のイラストを掲載した投稿のリプライ(返信)欄などには、

「生活保護受給者と在日コリアンを対象にした差別的表現」
「ハングルを見下しているし、使っている方に失礼」
 「悪質なデマと差別扇動。いい加減にしてほしい」

との指摘が殺到。なかには、「ファンだっただけに残念」「好きだったのにショック」と困惑するファンの姿もみられた。

作者も「ヘイトスピーチ」と認める

   今回の問題を受けて、「ポメラニアン―」のアカウントが、特定の民族や女性を差別するツイートを過去に繰り返し投稿していたことも注目を集めた。これによって、運営者への批判はさらに過熱することになった。

   その後、「ポメラニアン―」のアカウントは20日未明、ツイッターで「在日朝鮮人を容易に連想できる形で生活保護受給をネタにしたイラストを投稿した件で、強い不快感や失望感を与え」たとして(原文ママ)、

「明らかにヘイトスピーチであり間違った印象を与えるものであることを認め、深くお詫び申し上げます」

と問題のイラストを謝罪した。

   続くツイートでは、過去の投稿やイラストが問題視されたことに触れ、「弁解の余地もありません」。その上で、

「今まで楽しみにして頂いたフォロワーの皆さま、ならびに強い不快感を与えてしまった皆さま、この度は大変申し訳ありませんでした。自分の稚拙さに気付くのが遅くなりましたが、今回の1件で強く、深く反省し、2度とこのような事が無いよう励みたいと考えています」

と訴えた。開催中のコラボカフェやグッズ販売については、「中止がすぐにでも可能か確認いたします」としていた。

   なお、「ポメラニアン―」コラボカフェでは、21日にアカウント運営者の「タキオちゃん」のサイン会を開催する予定だったが、今回の騒動を受けて中止に。コラボカフェ運営会社の担当者に取材を申し込んだが、

「もうクローズする予定なので、取材に回答する必要はないと考えます」

として回答は得られなかった。

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