パッケージの色まで完全一致
スーパーコーンと見比べてみると、商品のコンセプトはもちろんのこと、トッピングの組み合わせ、パッケージのデザインやカラーリングにいたるまで、あまりにも「そっくり」。印刷された商品の写真が、チョコナッツ(スーパーコーンでは「バニラ」)のみコーンの側面が割れている、という細かな演出まで一致している。
韓国内でもさすがに「パクリ議論」が勃発、批判の声が相次いだ。ピングレ側は過去の製品で同様のデザインを採用していた、と主張したものの、デザインの修正も検討している、と地元メディアに釈明したが(韓国経済新聞)、騒動は収まらず。日本でも「zakzak」などが、過去の韓国企業による日本製品の「パクリ疑惑」と合わせて報じた。
韓国側も、これが堪えたようだ。上述の朝鮮日報は、「日本製品パクリ疑惑、食品大手ピングレの『二つの顔』」と題した記事の中で、ピングレが自社の類似品には訴訟も辞さない一方、過去にも同様の指摘を受けたことを解説、zakzakの韓国批判を引きつつ、
「ある日本メディアは今回のパクリ疑惑について『日本にいいものがあれば、とりあえず取り入れて使うというのが韓国人の発想』と報じました。『自分たちの行為は「参考」、他社の行為は「パクリ」』という態度が、国に恥をかかせているのです」
と、自省を促した。
江崎グリコの広報担当者はJ-CASTニュースの取材に対して19日、今回の件については認識しているとした上で、以下のように語った。
「個別の他社商品についてのコメントは控えています。しかし本件に限らず、我々の製品には味、デザインなど独自性があると考えており、それを模倣するようなものには、精査の上で適正に対処いたします」