「『自分たちの行為は「参考」、他社の行為は「パクリ」』という態度が、国に恥をかかせているのです」――韓国の主要紙・朝鮮日報(日本語ウェブ版)に、2018年4月18日、自国企業への厳しい論評が掲載された。
糾弾を浴びたのは、国内有数の食品メーカー「ピングレ」だ。発表したばかりの新製品が、日本のロングセラー商品「ジャイアントコーン」(江崎グリコ)にそっくりだと議論を呼んでいるのである。
4年をかけて開発したというが...
「既存製品と差別化された、完全な製品」
「革新的なパッケージング方式」
5日、韓国・ピングレがこんなうたい文句とともに発表したのが、コーンアイス「スーパーコーン」である。
ピングレは韓国の食品大手だ。代表製品である「バナナ牛乳」は国民的な人気飲料として知られ、日本でも2012年、国内メーカーとの提携により販売されている。
「スーパーコーン」はその渾身の新製品として、4年の歳月と100億ウォン(約10億円)を投じて開発された。コーンのサクサクした食感、アイスに乗せられたチョコレートやピーナッツなどのトッピング、そしてアイス全体をくるっと個包装した、円錐形のパッケージ――ピングレの発表文は、この製品で市場を制してみせる、との意気込みに満ちている。
――この説明を聞いてあなたは、もしかしたら「どこかで聞いたような......」と思ったかもしれない。そう、グリコの「ジャイアントコーン」だ。
ジャイアントコーンは1963年に前身となる商品が発売、その後78年から現在の名前に改め、2018年で誕生40年を迎えるロングセラーアイスである。