東京駅構内で自販機の「売切」が続々と発生していると、労働組合「ブラック企業ユニオン」の代表者がツイッター上でその写真を投稿し、ネット上で驚きの声が広がっている。
自販機に飲料を補充する会社ジャパンビバレッジでの労働闘争の一環だというが、駅の利用者に影響は出ているのだろうか。
「残業ゼロ・休憩1時間の『順法闘争』で闘っている」
新聞各紙の報道によると、ジャパンビバレッジ東京の足立支店は、前もって決めた「みなし労働時間」に基づいて賃金を支払う事業場外みなし労働時間制を採っていたが、足立労働基準監督署は2017年12月、制度は無効だとして行政指導した。携帯電話での業務指示などで実際の労働時間を把握できたという理由からだという。
指導に基づき、ジャパンビバレッジは18年1月に制度を廃止したと報じられているが、ブラック企業ユニオン代表者は、「残業代未払いや組合員の懲戒処分に対し、残業ゼロ・休憩1時間の『順法闘争』で闘っている」とツイッターで明かした。
それによると、4月18日からJR東京駅構内などで足立支店などの組合員14人がこの闘争を始めた。
「駅構内の自販機で現在『売切』が続々と発生中です」
「本日19日も昨日に引き続き、東京駅構内において、自販機大手ジャパンビバレッジ東京で働くブラック企業ユニオンの組合員が、残業ゼロ・休憩1時間・マニュアル厳守の『順法闘争』を続けています。缶やペットボトルの『売切』が東京駅等で増えていても、ご容赦ください」
そこで、J-CASTニュースの記者は4月19日、組合員の昼食の休憩が終わったころの可能性がある13時ごろから、JR東京駅構内の自販機を見て回った。