人気ロックユニット「B'z」が、コラボグッズを製作したメーカーに「行き過ぎたクレーム」を寄せるファンが一部いるとして、公式サイト上で注意を呼び掛けた。
騒動の発端となったのは、B'zのデビュー30周年を記念したイベントで販売中の「B`z人生ゲーム」。このコラボグッズを手掛けたタカラトミーに対して、過度な苦情を入れるファンが出ているというのだ。
「営業妨害にも繋がる」と注意喚起
「B'z人生ゲーム」は、東京・有楽町で2018年4月1日から開催中のイベント「B'z 30th Year Exhibition"SCENES"」の会場で販売されている。
デビューから30年を迎えたB'zの歴史を、タカラトミーの定番ボードゲームに落とし込んだコラボグッズだ。制作にはボーカルの稲葉浩志さん(53)、ギターの松本孝弘さん(57)も参加し、ボード上には2人が考えた「マス」もあるという。
そんなコラボグッズをめぐって4月15日、B'z公式サイトに次のような案内が掲載された。
「一部ではありますが、タカラトミー様を始め、メーカー様へ行き過ぎたクレームやご意見を入れていらっしゃる方が見受けられます」
その上で、過度な苦情や意見は「営業妨害にも繋がる行為」だとして、メーカーへの「迷惑になります」と指摘。ファンに向けて、「お止めくださいますようお願い申し上げます」と呼びかけている。
なお、同じ案内文では、開催中のイベント終了後に「B'z人生ゲーム」をはじめとしたグッズの通信販売を行うことも告知。購入方法などの詳細については、追ってアナウンスするとしていた。
買えなかったファンが怒った?
こうしたB'z側からの「お願い」は、ファンの間で大きな話題に。ツイッターやネット掲示板には、
「メーカー関係ないのにね。同じファンとして恥ずかしい」
「B'z側からお止め下さいのアナウンスがあるという事は余程行き過ぎたクレームだったんだろう」
「メーカーさんにクレームなんて...それも公式さんが言わざるを得ない状況になったなんて、悲しすぎる」
といった困惑の声や、苦情を入れるファンへの批判が相次ぐ騒ぎとなっている。
いったい、メーカーへの苦情はどんな内容だったのか。
J-CASTニュースが19日、B'z側の案内で社名が記載されていたタカラトミーの広報担当者に尋ねたが、「当社はあくまで製造を手がけただけで、商品の販売元ではないので、お答えは差し控えさせていただきます」との回答だった。
ただ、今回の件に詳しいあるメーカー関係者は取材に対し、
「イベントの会場に行ったのに、売り切れで『B'z人生ゲーム』を購入できなかった人が、製造数が少ないなどとメーカーに苦情を入れていたのです」
と話す。
実際、商品を入手できなかった人を狙ったものか、フリマアプリ「メルカリ」で同商品を調べると、定価(税込6800円)の数倍の値段がついた出品が数多くヒット。ツイッター上には、こうした状況に憤りを露わにするファンの姿も目立っていた。