次官セクハラの裏に「女性記者使ってネタを取る」体質? 小林よしのり「それこそパワハラ」

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   福田淳一・財務事務次官のセクハラ疑惑で、被害者が女性記者であったことから、マスコミが「色仕掛け」で送り込んでいるのではないか、との議論がおきている。

   評論家の小林よしのり氏は「色仕掛けで情報を取れという意図」があったのであれば「パワハラである」と主張。社会学者の古市憲寿氏も「若くてかわいい女性記者を送り込もうということがあると思う」と指摘した。

  • 小林よしのり氏(2014年撮影)
    小林よしのり氏(2014年撮影)
  • 小林よしのり氏(2014年撮影)

「パワハラ・セクハラに、女性記者が泣かされていた」?

   週刊新潮が報じた福田財務事務次官のセクハラ疑惑。同氏は2018年4月18日に辞任の意を表明するも、セクハラの事実は完全否定している。

   小林よしのり氏は18日夜、ブログを更新。

「ホステスとなって色仕掛けで情報を取れという意図で、女性記者を使ったのなら、それこそがパワハラである」

と、推測を交えてマスコミの手法を問題視。女性記者が泣かされていたのなら、告発するべきは会社であったはずだとマスコミを批判した。

   女性記者を起用する意図は、社会学者の古市憲寿氏も言及している。19日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)で、

「そもそも何がセクハラを生んだかということから考えるべきだと思います。今、政治家や省庁幹部にテレビ局が取材しようとした時に、取材権限はそんなにないかもしれないけど、若くてかわいい女性記者を送り込もう、みたいなことが正直多分あると思うんですよ。そこで政治家と仲良くなってもらって、話をいろいろ聞き出すという、メディアの手法自体がセクハラを生みやすかった」

と業界の体質を推測。その上で、

「たぶん、現にセクハラはたくさん起こっていて、これまでは黙認されてきたけど、こうやって今回明るみになったのかなと。だからこの1件だけじゃないと思う」

とも述べている。

「今後も女性記者を危険にさらしながらネタを追い求めるのか」

   19日未明、テレビ朝日が会見で明かしたところでは、女性社員は取材のため、次官と1対1で会食することがあった。その度にセクハラ発言があり、自らの身を守るために会話を録音。セクハラの事実を報じるべきと上司に相談したが、「二次被害が心配される」などとして拒否された。このまま黙認され続けるのをおそれた女性社員は、週刊新潮に連絡し、報道に至った。会食は「1年半ほど前から数回」あったという。

   千葉市長の熊谷俊人氏は19日、フェイスブックで「今回ダメージを受けたのは財務省とテレビ朝日を始めとするマスメディアです。女性記者からの訴えに対して何も対処をしなかった対応は批判されるべきで、何らかの処分が必要です」と主張。また、

「女性記者を使って情報を引き出す取材態勢についても総括をするべきで、今後も女性記者を危険にさらしながらネタを追い求めるのか、今後の各報道機関の対応を注視して行く必要があります」

と、取材手法についても疑問視した。

   ただし、こうした「色仕掛け」との指摘には反論もある。上記「とくダネ」では、古市氏の発言に対して伊藤利尋アナウンサーが、

「もはや女性を送り込んでということではない時代だと思いますし、女性記者はたくさんいますから、ある種『色仕掛け』的なニュアンスで古市さんはおっしゃいましたけど、違うかなと思います」

と否定した。共同通信社論説委員・編集委員の柿崎明二氏も「今はないです。逆に言うと、かつてはありましたけど今はないです」と反論している。

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