伊藤詩織さんの報道も「影響したかも」
元木氏はさらに「文春と新潮では、記事の書き方や取材のやり方にも違いがあります」とコメント。その上で、
「文春はしっかりと裏付けを取り、色々な要素を盛り込もうとする一方、新潮はどちらかといえばストレートに書こうとする。新潮に渡せば、福田氏がどんな発言を繰り返しているかに焦点を絞る、と推測できます。文春ではテレビ朝日(の記者だ)とにおわせる記述が出てくる可能性も高まる、と考えたのかもしれない」
と述べた。
元木氏は「文春の読者の半分くらいは女性、それも若い人が多い。新潮は多くて2割くらいだ」と読者層の違いも指摘。「だから決して文春に持って行ってもおかしくない」とコメントした上で、そうならなかった理由について
「新潮は2017年、ジャーナリストの伊藤詩織さんが元TBS記者から性暴力被害を受けたと報じました。読者の反響も大きかったし、かなりキツイ書き方をしていたから、それも影響したのかもしれません」
と述べていた。
ちなみに福田氏は4月19日朝、同日発売の新潮報道を受け、改めて「全体を申し上げれば、そういうの(セクハラ発言)に該当しないのはわかるはず」とセクハラ行為を否定した。同誌編集部はこれを受け、J-CASTニュースの取材に
「週刊新潮が報じた、福田淳一財務事務次官のセクハラ行為に関する記事は、すべて事実に基づくものです。本誌では、被害現場の飲食店を特定するなど、様々な検証を経たうえで真実と確信し、報道しました。この期に及んでも福田次官がセクハラ行為を否定していることに驚きを禁じ得ません。テレビ朝日の会見内容については承知しておりますが、取材の経過や取材源の秘匿に関わることですので、コメントは差し控えさせていただきます」
とコメントを発表した。