テレビ朝日は2018年4月19日、東京都内で記者会見を開き、同社の女性社員が福田淳一財務事務次官からセクハラ被害を受けていたと明らかにした。
会見を受け、作家の百田尚樹氏(62)は、福田次官が「ハニートラップ」を仕掛けられた可能性があると指摘する。
「セクハラ発言をした次官はバカだが...」
テレビ朝日の会見では、主に以下が語られた。
(1)1年半ほど前から取材目的で、テレビ朝日の女性記者が福田次官と1対1で会食をしていた。
(2)そのたびにセクハラ発言があったため身を守る目的で録音を開始。
(3)上司にセクハラの事実を報じるべきだと相談したが、女性記者の二次被害を懸念して実現はならなかった。
(4)社会的責任の重い立場によるセクハラ行為が表に出なければ、今後も同様の被害は黙認されるという思いから「週刊新潮」に録音の一部を提供。
上記の会見内容を踏まえ、百田氏は19日にツイッターで、
「財務次官にセクハラされたというテレ朝社員。精神的に大きなショックを受けたということだが、そんな男と1対1で1年間に数回も食事に行くかね。それって取材?取材なら事前に『録音します』と言ってレコーダーを出すだろう」
と持論を展開し、
「セクハラ発言をした次官はバカだが、一種のハニトラのようにも思える」
と推測した。
町山氏「百田ツイートの賛同コメの群れが本当に最低」
このツイートは19日昼現在で3500リツイート、7400いいねと注目を集め、
「1年半もと言われてますね。嫌でもいいネタになるからやれって言う会社や上司からのパワハラですかね」
「私も、1対1でなんで行く?と思った。一度そんな発言されたら、2人きりで会うのは嫌だから取材でも誰か誘って行くよね」
と同意する向きもあるが、否定的な声も少なくない。映画評論家の町山智浩氏(55)は
「だって、たとえば百田尚樹センセイに呼び出されたら、講談社や小学館の編集者は行かないわけにいかないでしょ。たとえ、どんだけ嫌なこと言われても。この百田ツイートの賛同コメの群れが本当に最低」
とツイートしている。
百田氏は先のツイートに続き、
「しかし、テレ朝の女性記者と一対一で何回も食事に行って、セクハラ発言するって、アホ丸出し!官僚や政治家や大物実業家が、テレビ局や新聞社の女性記者に心を許して油断するなんて、脇が甘すぎもいいとこ。こんな危機管理のない財務官僚なんて辞任は当然。中国のハニトラに、一発でいてこまされる」
とも綴っている。