デーブ・スペクターさんが2018年4月18日に放送された「とくダネ!」(フジテレビ系)で、財務省事務次官の福田淳一氏のセクハラ疑惑と、それに関わる音声について、「背景が不自然すぎる」と疑問を呈した。
週刊新潮(4月19日号)で報じられ、その後音声が公開されて以降、「手を縛ってあげる。胸触っていい?」など、過激な内容が連日ニュース番組でも繰り返し報じられているが、そういった状況に対してデーブさんは「違和感を感じる」という。
スクープを出せない理由は?
セクハラ疑惑は「とくダネ!」でも特集が組まれ、デーブさん以外にもゲストが呼ばれたが、その中でデーブさんはただ1人、発言内容は非常識であり、福田次官を擁護する意図はないとしながらも、公開された音声に対しての「疑問」を語った。
デーブさんはテープの編集について
「音声テープの雑な途切れ途切れの編集。テレビ番組であんな編集やったらBPO来ますよ」
と疑問を持っていると明かし、続けて、
「動機も良く分からない。仕事に弊害があるから出てこられないというのは、私服刑事じゃあるまいし、守られた職業ですので、他の取材だっていくらでもできる。本当にこれがスクープだったら、自分が所属している媒体が出すんですよ、絶対に。出せない理由はなんなのか、もし(所属している団体に)却下されたのなら、ジャーナリズム的に問題があると思う」
「背景があまりにも不自然すぎて、みんなが正義漢ぶっちゃって連日言ってるのは、違和感を感じます」
と語った。セクハラ被害を受けた女性記者の行動への疑問に加え、これだけ大きな話題となった「スクープ」を、自身が属する媒体ではなく、結果として他を通しての発表となったことにも「ジャーナリズム的に問題」と批判した。
あくまで情報の「出し方」を批判
こうしたデーブさんの意見に対し、コメンテーターの深澤真紀さんは、
「本来であれば、記者クラブに加入しているメディア各社は、セクハラを受けた女性記者を守る立場ですということをきちんと公にすべきであって、女性記者の非をここであげつらうのはまだ早いと思います」
と反論をぶつけたものの、デーブさんは
「(相手が)酔っぱらってる状況の中、自ら夜遅く行って、同意もなく録音しているわけですよ。エロオヤジだとわかっている上で。(発言は)確かに不愉快かもしれないですけど、それをみんなが一緒になって守ってあげようってことなのかと」
「出し方を批判しているんです。普通加工するんですよ(女性側の)声を」
と、持論を展開した。