陸上自衛隊八戸駐屯地(青森県)の施設内で撮影したとみられる動画が、「YouTube」で公開され、「無許可撮影」の可能性もあるとして、自衛隊が調べを進めている。
NHKで2018年4月14日、「給湯室のような場所で迷彩服を着た男女が口づけする様子などが、隠し撮りのような形で映されています」と報道。インターネット掲示板では、ほかにも不審な行為が確認できる、との指摘もある。
カメラは給湯室の内部に設置?
YouTubeにアップロードされたのは、撮影場所が八戸駐屯地であることを示すタイトルを冠した5本の動画だ。
インターネット上で拡散した動画のサムネイル画像を見る限り、迷彩服を着た複数の人間が、明かりのついていない給湯室らしき部屋で、立ったまま、あるいは椅子に座り、体を密着させている。隠しカメラで部屋の隅から撮影したようで、後姿しか見えない状態だ。少なくとも3種類のアングルで撮影されているようで、いずれもカメラは室内に設置されているとみられる。
動画は4月9日までに公開され、その内容がツイッターやインターネット掲示板で
「八戸駐屯地の動画、まじでまずいやつだった」
「いかがわしい行為っぽいものもあって、なんというか、その、ねえ...」
「アレ一体何なんやろ...」
と話題になった。ただ、16日現在までに「YouTube利用規約違反」を理由に削除されている。
規則違反にあたる可能性も
八戸駐屯地の広報担当者は、16日のJ-CASTニュースの取材に「この動画は駐屯地で撮影されたものなのか、動画に映っているのは自衛隊員なのか。そもそも人なのか物なのかも含めて、調査を進めている」と話した。
動画を発見したのは、駐屯地に勤務する自衛隊員だ。YouTubeで10日、過去に駐屯地で開催したイベントの動画を検索していた際、偶然に見つけた。
広報担当者によると、仮に自衛隊の許可を取らず、駐屯地内の施設を撮影したり動画を投稿したりした場合、規則違反にあたる可能性もあるという。
「具体的にどの部分が法律に抵触しているのかも含め、調べを進める方針だ」と、広報担当者は説明している。