「否認」は更迭論にどう影響?
立憲民主党の蓮舫参院議員は財務省の発表後にツイッターを更新し、
「言葉遊びのレベルって何?また、お店の人ならいいとの認識、全てアウトだ」
などと福田氏を改めて批判、資質を改めて問題視した。
福田氏は、新潮記事は名誉棄損にあたるとして提訴の準備を進めていることを明らかにしている。一方、財務省は外部の弁護士に委託して調査を継続する。その中で、
「一方の当事者である福田事務次官からの聴取だけでは、事実関係の解明は困難」
だとして、財務省の記者クラブ(財政研究会)の加盟社に対して、
「やりとりをした女性記者の方がいらっしゃれば、調査への協力をお願いしたいこと」
を周知するように要請したことも明らかにしている。こういった要請は異例で、情報源特定につながりかねないだけに、批判も出そうだ。
福田氏をめぐっては、産経新聞が4月16日朝刊の1面トップで
「更迭へ」と報じるなど、政権内でも更迭論が浮上している。ただ、菅義偉官房長官は4月16日午後の会見で、
「できる限り速やかに調査を進めた上で、適切に対応することが必要だと考えているが、いずれにしろ、財務省において、任命権者である財務相が対応していくべき話」
などと話した。調査結果によっては更迭が現実味を帯びるが、菅氏は調査が完了するメドを明らかにしなかった。