日本人ライダーをリスペクト
今回の出来事も俎上にのぼった。
韓国のニュースサイト「Insight」は18年4月15日、「レースに対する韓国人からの批判」と題した記事を配信。MotoGPの商標権を所持する会社に抗議文を送ったネットユーザーを紹介している。
ザルコ選手は数年前から同様のヘルメットを着用しているとみられるが、どんな意図があるのか。住友ゴム工業のブランドサイトに15年7月に掲載されたインタビュー記事で、ザルコ選手は、
「僕のコーチは1992年にGPのメカニックをしていたんだ。で、彼から日本人ライダーのことを聞いた。あの頃、坂田、上田、若井がGPにやってきて、彼らはすごく強かった。マネージャーから彼らのストーリーをいろいろ聞いていたんだ。それで、彼ら日本人ライダーへ尊敬を表して、ライジングサン(編注:旭日旗)のデザインをヘルメットにつけた」
と説明。続けて
「ライジングサンのデザインは、戦争の悪いイメージがあるという人もいるけど、それとは意味が違うんだ」
と理解を求めた。