アイドルグループ「関ジャニ∞」の渋谷すばるさん(36)が、グループ脱退とジャニーズ事務所退所を発表した。2018年4月15日、会見を開いて表明した。
渋谷さんは「メンバーと何度も話し合いました」とするも、「自分の意志が変わることはありませんでした」と決意を表した。会見に出席したメンバーともども、目には涙が浮かんでいた。
「ジャニーズ事務所を辞めさせていただく決断」
メンバーは、そろいのネイビーのジャケットにネクタイを締めて会見に臨んだ。渋谷さんは、
「私、渋谷すばるからお伝えさせていただきたいことがございます。このたび、ジャニーズ事務所を辞めさせていただく決断しました」
と表明した。
「36歳という年齢迎え、人生が残り半分と考えた時に、今まではジャニーズ事務所、関ジャニ∞というグループに、ありがたくも守られ、支えられ、時には甘えさせてもいただきましたが、この先は今までの環境ではなく、すべて自分自身の責任下で、今後の人生を音楽でまっとうするべく、海外で音楽を学び、今後さらに自分の音楽というものを深く追求していきたいと思いました」
と、国外で本格的に音楽を学ぶ考えを伝えた。
関ジャニは7人全員で歌うこともあれば、バンド編成で楽曲を披露することもある。この時、メインボーカルを務めたのは渋谷さんだ。2015年2月には、主演映画『味園ユニバース』の主題歌シングル「記憶/ココロオドレバ」でソロデビューを果たしていた。
関ジャニ∞の結成は02年。多くのメンバーがそれ以前のジャニーズJr.時代から苦楽を共にしてきたという付き合いの長さだ。それでも渋谷さんは「メンバーと何度も話し合いました。そのたびに自分を見つめ直し、考え直しました。ですが、自分の意志が変わることはありませんでした。自分勝手な決断で申し訳ありません」と、決意の強さを明かしている。
村上信五さん「話聞いて最初は『なんでや?!』」
ジャニー喜多川社長と電話で話し、脱退の決意を話したのは「2日前」、また7人全員で集まって話したのは「2回」という。一方、「バラエティー番組が嫌だという報道もあるが?」という質問には「責任をもって否定させていただきます」と即答した。
ケガで欠席した安田章大さん(33)を除き、他のメンバー5人も出席。横山裕さん(36)は「正直、今日という日が本当に来ないでほしいという思いでいっぱいでした」と打ち明けた。一呼吸置いて「僕らなりに全力ですばるにいてほしいという思いを伝えました。でも、すばるの思いが強く、何の迷いもなく、それを聞いたときに、僕たちも下を向いていてはいけないと、本当に思いました。これから、すばるも厳しい道が待っていると思います。僕たちもすばるに負けないよう、全力で、前を向いて突っ走っていくので、皆様どうかお力を貸していただければ幸いだと思います」と振り絞った。感情をこらえきれず、何度も鼻をすすった。
錦戸亮さん(33)は「すばる君にとって『こいつらしつこいな』と思うくらい、みんな必死で、どうにか引き留められへんかなとか思ったんですけど。でも冷静に考えて、僕は、すばる君自身がどういう状況におったり、恵まれた環境にいるとわかったうえでの決断をしたんだこの人は、と思った時には、もう何も言えなかったですね」。村上信五さん(36)も「話聞いて最初は『なんでや?!』でした。『嫌や』ですよね」「地元も近いところで育って同世代で育って、でもそこまで言うなら、幼馴染としては頑張れと言うしかない」。渋谷さんの決断を尊重し、背中を押した。
ダイノジ大谷「渋谷すばるの歌はハンパない」
脱退発表を受け、ツイッター上でもさまざまな声があがっている。DJとしても活躍するお笑いコンビ「ダイノジ」の大谷ノブ彦さん(45)は15日、
「渋谷すばるの歌はハンパないからね。マジで日本のポップスの歴史に残るから。世界でどんどんやらかして欲しいなー 関ジャニ∞ってめちゃくちゃ曲いいしライブも圧倒的やし。もちろんすばるくんの比重は大きかったと思うけど、そんなこと一番自分らがわかってると思う。応援して期待する、僕はね」
とエールを送った。
ファンからも続々と
「海外でもがんばってほしい いまはまだ心から応援できないけど またすばるくんの歌声を聴けることを願ってます」
「夢が叶う日までとことん追求して 笑顔で音楽にまっとうしてください 応援しています」
「決して仲が悪いとかバラエティが嫌いとかじゃなく、自分の進みたい道のために中途半端な決断をしなかったところがさすがすばるくんやなって思った」
といったメッセージが届けられている。
渋谷さんは18年12月31日付で正式に脱退するが、7月からのグループのツアーには参加せず、6人で行う。