「安倍首相が『ない』と言うものは、大体あるんですよ!この国は!」
志位委員長の登壇が告げられると、会場からは拍手があがり、一部の人は「和夫!和夫!」と名前を呼ぶなど、ひときわ盛り上がりを見せる。
志位委員長は森友学園や加計学園の問題について言及。
安倍晋三首相の妻・昭恵夫人の森友学園への関与が明白だとし、国会での説明を求めた。
加計学園に関する問題については、愛媛県での文書に正当性が「限りなく高い」と述べ、安倍首相の「関与していない」などといった言明には誤りがあるとしたうえで、「出すべき膿は首相自身」と強い口調で批判。その後、志位委員長は一言、
「安倍首相が『ない』と言うものは、大体あるんですよ!この国は!」
と発言すると、デモ会場では笑いが起きた。ほか、賛同者からは「そうだー!」といった声が上がった。
最後、安倍政権を倒すことで、「嘘のない」「正直な」政治を目指すとし、「日本の民主主義を取り戻していこうではありませんか」と呼びかけて話を終え、盛大な拍手に包まれた。
最後に話したのは社会民主党の又市征治幹事長。森友学園をめぐる文書の改ざんや、情報の隠ぺい、国会での答弁の整合性が取れていない点、憲法改正などについて、批判的に言及した。
デモ参加者の中には「このままでは日本は崩壊する」などと将来を案ずる声を上げている人も。また、デモそのものがコミュニティのようになっているのか、国会議員のスピーチ中にお互いに挨拶をして世間話をしている様子も見られた。
その後、デモは17時まで行われ、ツイッターでは「#国会前大行動」がトレンド入りするなどの反響があった。なお、同じ14日、米国ではトレンドに「WWIII(第3次世界大戦)」がランクインしている。