タレントの武井壮さん(44)が、インターネット上で当たり前のように他人の悪口を書く行為に疑問を投げかけている。
「ネットはもうネットだけに隠れた世界じゃない」。武井さんはそう切り出し、仮にネット上ならいくらでも悪口を書き込めると認識しているのなら、それは「ダメだと思う」と呼びかけた。
「いじめや嫌がらせの温室やわ」
武井さんは2018年4月14日、ツイッターで「ネットはもうネットだけに隠れた世界じゃないよ、世界中に向けて発信してコミュニケーションもビジネスもできる公的なツールだと思う」と投稿。「その中でならどれだけ人を蔑んでも罵倒してもいい場所だって認識じゃダメだと思う。悪口や陰口は陰で言うもの、人の目に耳に触るところで言っていいもんじゃない」と続けた。
ツイートには「公人だからと中傷されてもしょうがないてのは子供の言い訳ですね」「批判はしてもいいけど、悪口はダメだと思いますね」「それをあなたが発言するべきか」とさまざまなリプライ(返信)が寄せられた。4月14日昼現在で3200件の「いいね」を獲得する反響ぶりだ。
武井さんのこうした訴えには、他のツイッターユーザーとその直前に議論を交わしていた背景がある。
ユーザーは13日、武井さんらの名前を挙げた上で、「本当ゴミ」「無神経さやバカさが隠せない」などと投稿。武井さんはこのツイートを引用する形で、
「公に向けて人をゴミだのバカだのってこういう人がどんな顔して社会でどんな仕事してんだろか。この人のことなんかどうでもいいが、こういう悪口みたいなのを書くことが正義だとかネットなら当たり前みたいな風潮は良いこと1つも生まねえと思うんだよ、いじめや嫌がらせの温室やわ。いい大人が全く」
と持論を展開、そこから上記の発言に至ったのだ。
「ゴミなんて言葉を人に使うことがダメだ」
このユーザーはその後、武井さんにリプライを送り、「今回本当にごめんなさい」と詫びたことで、武井さんも
「謝ってくれてありがとな、オレに悪口言ったこととかじゃなく、ゴミなんて言葉を人に使うことがダメだってことわかって欲しいのさ、みんなに。すまんな、ツイート使ってしまって」
と返信。双方は「和解」に至ったようだ。
一連のやり取りで、武井さんは
「僕は毎日悪口をエゴサで見ますが、怒ったりはしません、人を罵倒して職を失う人もいるのにネットは当たり前、に疑問がある」
「オレは人を下げるだけの言葉じゃなく、世の中を幸せに平和にしていけるような言葉で発信したいと思う」
とも投稿していた。